「疑いを晴らすため振り込むように」福岡市の女性2500万円だまし取られる 警察や検察をかたる電話

警察や検察をかたる人物から「疑いを晴らすために指定の口座に振り込むように」などとウソの電話があり福岡市の55歳の女性が現金2500万円をだまし取られました。
警察によりますと4月2日朝、福岡市早良区に住む自営業の55歳の女性のスマートフォンに警視庁の警察官を名乗る人物から「巨大なマネーロンダリング事件に関わっている」「岡山県警に出頭できるか」と電話がかかってきました。
女性が出頭できないことを伝えると、岡山県警の警察官を名乗る人物のSNSの連絡先を教えられたといいます。
続いて、女性はSNSのビデオ電話を通じて岡山県警の警察官や岡山地方検察庁を名乗る人物から「口座のお金の番号追跡捜査を行う」「疑いを晴らすためには指定した口座にお金を振り込むように」と言われました。
この言葉を信じた女性は指定された口座に4回にわたりあわせて現金2500万円を振り込みだまし取られました。
その後、女性は警察官などとSNSで直接やりとりすることを不審に思い自ら110番通報したということです。
福岡県内で去年発生したニセ電話詐欺の被害額は23億3000万円と、統計のある過去20年あまりで最悪となっていて、警察は注意を呼びかけています。