健康保険証から『マイナ保険証』へ 今後の対応と使用のメリットとは?【テレビ派・長島カイセツ】
マイナ保険証を使用することで、これまでに受診した医療機関や、処方された薬が正確に表示されます。その一方で、個人情報を保管されることに少し不安も感じます。
■薬剤師は…
「(マイナ保険証を)通して、24時間でデータは見ることができなくなるので、ずっと見られるかどうかという不安は大丈夫です。」
まだ全ての調剤薬局や医療機関で、データをすぐに確認できるシステムに対応できていないそうです。将来的には、お薬手帳に近い役割を果たせるのではないかとのことでした。例えば、患者がお薬手帳を忘れた際に、マイナ保険証に服用している薬についてデータ化されていると、正確な情報が確認ができると思われます。
マイナ保険証の普及率を見ると、マイナンバーカードの保有率は、現在国内で75%を超えており、4人に3人は保有しています。このマイナンバーカードを持っている人の中で、保険証を紐付けたマイナ保険証の利用登録をしている人は、8割で比較的高い印象です。しかし、医療機関を受診した人で、実際にマイナ保険証を利用している人の割合は、まだ2割程度にとどまっています。
マイナ保険証のメリットも感じられますが、読み取り機のエラーなど、トラブルが全くないとは言い切れません。また、マイナンバーカードには電子証明書が埋め込まれており、有効期限が5年で更新が必要となります。期限が切れていることに気づかず、病院でマイナ保険証が読み取れない可能性もあります。
その場合は「資格情報のお知らせ」を提示することになります。マイナ保険証を持ってる人には、9月以降に自身の健康保険組合から送付されます。「資格情報のお知らせ」はシールで剥がせるため、保険証として利用できます。ただし、マイナ保険証と「資格情報のお知らせ」の両方が必要となります。今の保険証が新規発行が停止になっても、すぐに使用できなくなるのではありません。慌てることがないように、自身にどの書類が必要なのかをしっかりと確認しておきましょう。
【テレビ派 2024年11月29日放送】