「ミナモア」開業まで約1か月 地元スイーツ店 新商品開発にかける思い
開業まで1か月をきった広島駅の「ミナモア」。26日、スイーツ店が一堂に会した試食会が開かれました。そこには「新たな名品を」と意気込む地元広島の店舗があります。新商品にかける思いに迫りました。
メディア関係者やインフルエンサーが参加したきょうの試食会。ミナモアでスイーツを扱う15店舗から、およそ40種類が並びました。こちらは、ミナモアのオープンに合わせて、新たに売り出される商品です。スイーツクリエイターのサガワユーイチさんが手がけました。
■ユーイチさん
「新しいお菓子なのでなるほどという感じで食べていただいたり、おいしいですねと言っていただいております。いったんカタチに仕上がってきて、ちょっとほっとしています」
広島市西区にあるyou-ichi本店です。先月オープンしました。目を引くのは二層になった色鮮やかなジャム。「TOYジャム」は「食卓であそぶおもちゃ」をコンセプトに、ワクワク感を詰め込んだ主力商品です。
■ユーイチさん
「ジャムが面白いのは同じ形、同じ瓶の中に時間とか鮮度とか味の組み合わせとか色とか光とかぎゅっと詰め込めるんですね」
ユーイチさんはジャムづくりに欠かせない果物にこだわりを持っています。この日、果物店の柿川さんが持ってきたのは…。
■柿川さん
「これは大崎下島の花良治ミカンですね。もともとは鹿児島で作っていた ミカンを苗を持って来て大崎下島で育てたミカン」
■ユーイチさん
「香りがすごい良くて。スパイシーな香りがするミカン、ミカンだけじゃなくてレモンのビター感とか、ネーブルとか皮が厚い系の柑橘の雰囲気も持ちつつ…」(1:36)
■ノイズ
新商品を開発中のユーイチさん。試作品にも花良治ミカンのジャムを詰めます。
■ユーイチさん
「たっぷり入れて。食べた、かじった感じの香りや余韻をどうやってマーマレードに仕立ててあげられるかな、とかいろいろ試行錯誤して作るのが最高に面白いんですよ」
ミナモア店限定の新商品は、TOYジャムの瓶の形をした焼き菓子を「ポケット」に見立て自慢のジャムをぎっしり詰め込んだ「ジャムポケ」です。
■ユーイチさん
「新しい手土産になるようなお菓子として、駅で購入いただけるようになっていくといいなと思っています」
今月5日。引き渡されたばかりの新店舗にユーイチさんと足を運んだのは、デザインを担当した木下さんです。
■やりとり
木下さん 「照明の向きが調整できる」
ユーイチさん「ちょっと変えられるんですね」
木下さん 「そう」
新店舗は、ミナモアの2階、改札にも近い一等地です。広さは約70平方メートル。商品の販売、厨房、飲食のスペースに分かれ、ユーイチさんのこだわりがいたるところに詰め込まれています。
■やりとり
木下さん 「基本的には厨房は見せられない方のほうが多いんですよ。それをあえてここで作業しているという姿も所作もみなさんに届けられるように」
ユーイチさん「ガラス越しにお菓子を作っているお店って子どもが見てくるじゃないですか。お子さんがキラキラした目で見ている姿は、こちらから見ているのもめちゃめちゃ可愛い。高揚する」
試作中の新商品は中央の一番目立つ場所にディスプレーする予定です。専用のケースもあつらえました。
■ユーイチさん
「厨房で作った焼き立ての物を並べていくんですけど、ジャムを楽しんでもらうのに、何につけて食べるというのを迷う方が多いので、ジャムをキラキラした状態で手でもってパクっと口の中に入れてもらえるようなサイズ感が並んでいると、駅の店舗ラインナップの中でもいいかなと思って」
試食会まで約1週間。この日の前日からオーブンが使えるようになり、さっそく試し焼きです。
■ユーイチさん
「オーブンにもクセがあるので、今店で使っているオーブンと全然違うと焼き方も変わるので、すごくドキドキしています」
温度設定や時間など、こまめにメモを取りながら焼き上がりを待ちます。
■取り出す
「こないだより形は悪くないですね」
新商品に合わせ、専用のトレイも用意しました。さっそくショーケースの中に置いてみました。
■ユーイチさん
「うん(満足そう)」
納得のできばえ。しかし、まだまだ決めなくてはならないことがあります。
■ユーイチさん
「数がたくさん動くので袋一つとっても見栄えがいい袋だったりとか、箱も人に喜ばれるデザインや形状だったり、今すごいいっぱい考えています」
そして、迎えたきょうの試食会。色とりどりのジャムを詰め込んだ「ジャムポケ」が並びました。花良治ミカンのマーマレードのお味は・・・。
■ 木村アナ食リポ
「いただきます。うーん。ジャムがたっぷり入ってますね。けらじみかんのマーマレードのさわやかさ。一つで作品になってますね。おいしいです。」
■ユーイチさん
「ミルクジャムだったり、フルーツのジャムだったりマーマレードだったりそのものによって味が全然変わってくるのでいろんなジャムの組み合わせを楽しんでほしい」
ミナモアのグランドオープンまでおよそ1か月・・・。真新しい店舗に商品が並ぶまで、広島の新しい手土産の開発に向け試行錯誤は続きます。
【2025年2月26日放送】