中野国交相「誠に遺憾」 広島空港ANA機が誤進入で急停止
■大塚謙一記者リポート
「今機体の前輪のところに点検している様子がみられます」
広島空港で起きた旅客機の急停止から一夜。誘導路では、機体の調査が続いています。
■機内アナウンス(乗客撮影)
「さきほどコンクリート片が機体の一部右側の車輪にかんでしまった影響で現在当該航空機この場での地上移動が不可能となっています」
事故が起きたのは、22日午後9時過ぎ。空港に設置したカメラには、機体が急停止する様子が映されていました。新千歳空港から到着した全日空の旅客機が、誘導路の工事エリアの手前で走行不能に。乗客ら約130人にけがはなく、約1時間半後に降りました。
■乗客
「着陸して滑走路を走っている時に突然急ブレーキで止まって衝撃はありましたけど特に大きな音とかはなかったです」
いったい何があったのか。停止した機体のすぐ前に見えるのが、工事エリアです。航空機は誘導路を東に向かって走行。工事エリアを迂回する必要がありましたが、そのまま直進し、手前にあったライトの台座を乗り越え停止しました。
国交省の中野大臣は、「誠に遺憾」とした上で、再発防止に努める考えを示しました。
■中野洋昌 国交相
「ANAウイングスに対して事案の詳細の報告、原因究明および再発防止策の検討を指示しております」
一方、新千歳行きの始発便は、羽田から代替機を手配した影響で、25分ほど遅れが発生しましたが、他の便は通常通り運航しています。
■利用客
「きょう始発の予定だったので、これ大丈夫なんかなと不安だったんですけど、予定通り飛びそうなのでよかったなと思っています」
全日空によると、タイヤ交換をした後、機体を動かせるか確認するということです。また、機長らへの聞き取りを行い、事故の原因を調べています。
《2025年5月23日放送》