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保育施設で1歳園児の誤嚥事故 園長を業務上過失傷害の罪で起訴 女性保育士5人を略式起訴【徳島】

2024年11月29日 21:16
保育施設で1歳園児の誤嚥事故 園長を業務上過失傷害の罪で起訴 女性保育士5人を略式起訴【徳島】
2022年12月徳島県北島町の「認定こども園めばえ」に通う当時1歳の男の子が、園の教室で遊んでいた際に直径2.4cm、長さ3cmの円柱の積み木を喉に詰まらせ、一時、心肺停止となった事故です。

警察は2024年6月、過失により男の子に低酸素性脳症の傷害を負わせたとして、園長や男の子のクラスを担当していた保育士など計8人を、業務上過失傷害の疑いで書類送検していました。

11月29日、徳島地検は69歳の園長の女を、玩具の誤嚥を防止する注意義務があるにも関わらずこれを怠り、保育士らに対して玩具を子どもの手の届かない場所に保管したり、子どもがそうした玩具で遊ぶ際には常時注視するよう指示しなかったなどの過失により、男の子に傷害を負わせたとして、業務上過失傷害の罪で起訴したと発表しました。

このほか、女性保育士5人を略式起訴しています。

事故発生時、勤務中でなかった保育士と補助職員については不起訴処分としました。

北島町は、事故のあとに事故検証委員会を設置し報告書を作成しましたが、「内容について、保護者と見解の相違があり、公表については調整中」として、公表していません。

被害を受けた男の子は、現在も意思の疎通ができない状態です。

園長が起訴されたことなどについて、男の子の保護者は「事故の重大さを理解して、罪と真摯に向き合って欲しい」とコメントしています。
最終更新日:2024年11月29日 21:16
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