交番勤務中に部下の女性警察官にわいせつ行為 元警察官の男に懲役3年6か月求刑
交番勤務中に部下の女性警察官にわいせつ行為をしてけがをさせた罪に問われている元警察官の男の裁判で、検察は10日、懲役3年6か月を求刑しました。
強制わいせつ致傷の罪に問われているのは、40代の元警察官の男です。男は、熊本県内で交番長を務めていた去年2月3日夜から翌日未明にかけて、同じ交番に勤務する20代の部下の女性を男性用の仮眠室に呼び、胸や下半身を触るなどわいせつな行為をして全治10日ほどのけがをさせた罪に問われています。
10日の裁判で検察側は、「自らの立場を利用した卑劣かつ悪質な犯行」と指摘。「女性は休職を余儀なくされ、現在も通院するなど精神的被害も大きい」として、懲役3年6か月を求刑しました。
一方、弁護側は女性に慰謝料を払ったほか、懲戒免職になり社会的制裁を受けたとして、執行猶予付きの判決を求めました。
法廷で「被害者、家族、県警に本当に申し訳ないと思っている」とうつむき話した男。女性の弁護士は、通院費用や休職による収入の減少など金銭的負担が大きいなどと話し、男に対する損害賠償を考えていると述べました。
判決は12月16日に言い渡される予定です。