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コメ品薄・高騰の中 富富富の田植え 携わる農家の思いは

2025年4月30日 20:07
コメ品薄・高騰の中 富富富の田植え 携わる農家の思いは

きょうの県内は晴れ間が広がり、青空のもと、富山市の田んぼでは県のブランド米「富富富」の田植えが始まっていました。

田植えを行う農家は、品薄と高値が続くコメの状況に思いを馳せながら、コメ作りを行っています。

富山市池多の田口智貴さんの田んぼです。

きのうから「富富富」の田植えを始めています。

田口さんは「富富富」の栽培が本格的に始まった2018年から毎年、他の品種よりも早い時期に田植えをしています。

猛暑に強いとされる「富富富」は今年、県全体で去年より450ヘクタール多い2805ヘクタールの作付けが見込まれています。

一方、全国的に続くコメの品薄と価格の高騰は県内の生産者にも影響を与えています。

田口さんは去年の秋に収穫したコシヒカリについて、今まで取り引きがなかった飲食店などからも問い合わせが相次ぎ、例年は夏ごろまで残るおよそ60トンの在庫が今年は年明けには全て売り切れたと話します。

田口智貴さん
「日本の主食であるお米がいまこういう状態になってるっていうことがどうなのかなっていう部分もあるし、われわれ生産者からしても非常に危機感を感じている状態なので、秋に収穫を迎える時に落ち着いていればいいなと」

極端な品薄や価格の変化は農家にとっても決して良いことではないと話す田口さん。

コシヒカリの田植えは来月3日に始める予定です。

最終更新日:2025年4月30日 20:07
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