【戦後80年】空襲にあった富山市と新潟県長岡市 関連資料を互いに展示へ
富山大空襲の記憶を語り継いでいこうと、戦後80年の今年、富山市の市民団体と、同じく空襲被害を受けた新潟県長岡市の資料館が連携します。
富山大空襲に関する資料を長岡市で展示する計画が進められていて、富山市でも長岡空襲の資料が展示される予定です。
戦災資料館がある長岡市 富山大空襲を語り継ぐ会と連携
きょうは富山市で、新潟県長岡市での富山大空襲に関する展示に向けた協議が行われ、「富山大空襲を語り継ぐ会」のメンバーと、長岡戦災資料館の館長らが参加しました。
富山大空襲を語り継ぐ会のメンバーは、去年8月に長岡戦災資料館を訪れました。
長岡では1945年8月1日の深夜、アメリカ軍の爆撃機が焼夷弾を投下し、市街地の8割が焼失、およそ1500人が犠牲となりました。
一方、1945年8月2日未明にアメリカ軍の爆撃機が富山市中心部を襲った富山大空襲では、市街地の99.5パーセントが焼失し、およそ3000人の命が奪われました。
5月に長岡市で 7月に富山市で 空襲の資料を相互に展示へ
戦後80年の節目に一層協力を深めて空襲の記憶を語り継ぐため、今年5月に富山大空襲に関する資料を長岡戦災資料館で展示する計画が進められています。
きょうは、保管されている資料を互いに確認するなどしました。
長岡戦災資料館 近藤信行館長「どちらも大きな(空襲の)被害を受けているわけで、長岡のほうで何回か企画展を考えております」
富山大空襲を語り継ぐ会 高安昌敏代表幹事「今後この活動をもっともっと深めていって、もっともっと広めて、特に子どもたちには理解していただきたいなと思っています」
また富山市内でも今年7月に、富山大空襲に関する資料とともに長岡空襲の資料が展示される予定だということです。