「トランプ関税」で相場乱高下 県内の証券会社相談対応に追われる
アメリカのトランプ大統領が相互関税を発表して以降、世界中が経済への悪影響を懸念し、きのう東京株式市場の日経平均株価は、史上3番目の下げ幅で取引を終えました。
きょうは一転して史上4番目の上げ幅で値上がりし、相場は振り回されて乱高下が続く中、県内の証券会社では投資家からの相談対応に追われています。
東京株式市場はアメリカ・トランプ政権による「関税ショック」で大きく揺れています。
日経平均株価はきのう、史上3番目の下落幅となる2644円安で取引を終えました。
一転してきょうは、前日のニューヨーク市場でのハイテク株が上昇したのが支えとなり、終値はきのうと比べて1876円高い3万3012円58銭となりました。
富山市の島大証券ではきのうの株価の急落などについて、顧客から問い合わせが相次ぎました。
島大証券 佐伯幸雄本店営業部長
Qここまで下落すると思っていたか
「全然全く想像もついてません。原因がもしもトランプさんの関税であれば
トランプ関税がなくなるのがいつなのかと考えると、やっぱりしばらくはぎくしゃく(変動)するのかなと」
きょうの株価の回復については株価が短期間で大きく下がった反動で戻ったと分析します。
市場では「トランプ関税がリスク要因であることは変わらない」との見方が強く、関税政策が相場の重しとなる状況は今後も続くとみられています。
佐伯さんはきのうの株価が底かは分からず、トランプ大統領の関税政策の転換を期待したいと話します。
島大証券 佐伯本店営業部長
「届きはしないと思うんですが、トランプさんなんとか関税やめてください」
「関税はいいんですけど、取りすぎはやめてください。そこそこは仕方ないとしてあんまり極端に急に言ったりすると市場が混乱してしまって、もう今回の相場みたいに世界中がパニックになってしまう」