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あさって投票 富山市長選挙 候補者の訴えは

2025年4月18日 19:51
あさって投票 富山市長選挙 候補者の訴えは

富山市長選挙と市議会議員選挙は、あさって投票が行われます。富山市長選に立候補した現職と新人の2人の選挙戦と、それぞれが訴える政策を取材しました。

富山市長選に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属で現職の藤井裕久候補(63)と新人で団体職員の染谷明子候補(47)の2人です。

無所属・現職 藤井裕久候補(63)
「富山市を、10年、20年、30年先に進めていく必要があります。皆さんとも、ひざつきで本当の話をしながら、いつも目線は現場に。そして政策第一、市民が第一、スピード感が第一」

2期目を目指す無所属で現職の藤井さんは自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党の推薦を受けています。

第一に取り組むこととして訴えているのは、能登半島地震など災害からの復旧復興です。

無所属・現職 藤井裕久候補(63)
「特に液状化現象の被害にあわれた方々は、再度地震が来たらどうしようと不安なままであります。この復旧復興を住民・市民の皆さんに寄り添って、時には税金も投入しながら進めてまいります。」

個人演説会は市議選の候補者と合同で行い、市内の各地域をくまなく回っています。中心市街地だけでなく郊外や中山間地の振興にも力を入れると訴えています。

無所属・現職 藤井裕久候補(63)
「富山駅近辺は非常ににぎわいがある。県都富山市の顔であります。そういうところを1つの核にして、郊外をしっかり手当てしていく。あるいはその外のところにもにぎわいの核を生み出していく」

陣営は得票率8割を目指すとする一方、投票率については前回の47パーセントあまりをさらに下回るとみていて、藤井さん自身も「まずは投票を」と呼び掛ける場面が見られました。

無所属・新人 染谷明子候補(47)
「皆さん、今、物価は上がり続ける一方で、収入は上がらず、私たちの暮らしは本当に大変です。税金の使い方を変えれば、皆さんの暮らしを応援する財源はあります。」

無所属・新人の染谷さんは共産党の推薦を受けています。「子どもが豊かに成長でき、安心して子育てができる富山市をつくる」と訴えています。

無所属・新人 染谷明子候補(47)
「中学校までの給食費の無償化。国に先駆けて早急に実現します。そして子どもたちが、経済的な理由で学ぶ機会が失われないよう、返さなくてもいい給付型の奨学金制度を充実します」

さらに、3歳未満の子どもの保育料を1人目から半額にする政策を掲げ、子育てのしさすさが、暮らしやすさや働きやすさにつながると訴えます。また、理学療法士として働いてきた経験から医療や介護の現場への支援も公約に掲げています。

無所属・新人 染谷明子候補(47)
「一度つぶれてしまったらヘルパー事業所さん、再建するのは無理です。だからヘルパーさんの報酬を上げてください、っていうのはもちろん国に言わないといけないんですけれども、その前に富山市としてはつぶれないようにしないといけないんです」

染谷さんは知名度の向上を図るため、市内全域で積極的に街宣活動を展開しています。また、AIを活用してテーマソングを制作し、市政の刷新を広く伝えています。陣営は、投票率は前回より上がらないのではと危機感を強めていますが、幅広い票の上積みを目指しています。

一方、市議会議員選挙は定数38に対し、51人が立候補しています。富山市長選挙と市議会議員選挙は、あさって投票です。

最終更新日:2025年4月18日 19:51
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