立山黒部アルペンルート開通 あいにくの悪天候 雪の大谷散策できず
北アルプスを貫いて富山と長野を結ぶ「立山黒部アルペンルート」が冬場の休業を終えてきょう開通しました。
あいにくの悪天候で富山側からの高原バスが運休し、雪の大谷を散策することもできませんでしたが、観光客は新たに登場した立山トンネルの電気バスなどを楽しんでいました。
現地取材した佐伯さんがお伝えします。
標高2450メートルの室堂ターミナル近くにある「雪の大谷」。
雪の壁の高さは去年より2メートル高い16メートルに達しています。しかし。
アナウンス
「本日の雪の大谷ウォークならびにセレモニーは中止となりました」
激しい風と雪による視界不良で安全が確保できないことから雪の大谷を散策する「雪の大谷ウォーク」は中止になりました。
京都からの観光客
「歩きたかったです雪の大谷」
台湾からの観光客
「雪の壁がアルペンルートに来た一番の理由だったのでとても悲しい」
佐伯キャスター
「雪の大谷ウォークは中止となってしまいましたが室堂ターミナル周辺の「雪の回廊」を観光客の皆さんが楽しんでいます」
雪の大谷に比べると規模は小さいものの、海外からの観光客は笑顔をみせていました。
佐伯キャスター
「室堂と大観峰を結ぶこちらのバス。きょう運行を開始した立山トンネル電気バスです」
昨シーズンで運行を終えたトロリーバスに代わり蓄電池でモーターを回して走る電気バスの運行がスタートしました。
8台あるバスのデザインはそれぞれ異なり上市町出身の細田守監督の映画「おおかみこどもの雨と雪」のキャラクターが描かれているものもあります。
客
「静かでいいと思いますよ揺れないし、快適でした」
きょうは長野側からは入山することができましたが、富山側から室堂に向かう立山高原バスは終日運休。
室堂から富山側に向かうバスも最終便が午前11時30分に繰り上げられました。
アルペンルート開通初日に高原バスが終日運休し雪の大谷ウォークが中止になるのはともに2019年以来です。
運行する立山黒部貫光によるときょうの観光客の数は3720人でした。
立山黒部貫光 見角要社長
「昨年はシーズン通してだいたい3割が訪日のお客様、これからまだまだ訪日のお客様には伸びしろがあろうかなと思ってますので期待したいなと」
立山黒部アルペンルートの営業は、11月末までです。
きょうは通ることができませんでしたが、雪の壁を歩いて楽しめる雪の大谷ウォークは6月25日まで行われます。