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【アクション #防災とやま】防災士に聞く 災害から命を守るには

2024年12月10日 19:42
【アクション #防災とやま】防災士に聞く 災害から命を守るには

災害への備えを考えるアクション防災とやまです。

元日の能登半島地震から11か月余りが経ちました。

今も余震が続くなか、今後大きな地震に遭遇したとき、身の安全をどう確保し、避難生活をどのように送るか。

被災地で支援を続けてきた防災士にききました。

■防災士・水戸保男さん
「けっして対岸の火事ではない。いつか起こるものに対して、備えることはできると思います」

砺波市の水戸保男さん64歳です。

消防団長を務めていた時に防災士の資格を取りました。

砺波市防災士会の会長を務める中、全国各地の地震や豪雨による被災地を訪問し、得られた知識や教訓を住民に伝えています。

元日に富山県内で最大で震度5強を観測した能登半島地震。

2万棟を超える住宅が被害を受けたほか、道路や上下水道などにも大きな被害が出ました。

今後も起こり得る地震に対し、水戸さんはまず最初に家財道具を固定することを呼びかけています。

■水戸さん
「是非、転倒防止器具の設置、これは是非してもらいたいと思っています。阪神淡路大震災の被災者の多く、亡くなった方々の多くは、その7割は、転倒家具の下敷きになってお亡くなりになっていると聞いていますので、設置するだけでそのリスクはかなり減ると思う」

また、災害時に地域の人たちが集まる避難所についても事前に運営方法を決めておくことが大事として女性防災士の視点を入れることや住民が当事者意識を持つことなどを呼びかけています。

■水戸さん
「プライベートルーム、授乳室の設置なんかは、やはり、女性の方の手があったり考え方があったりしたほうがスムーズにまわると思います。(避難所に)行ったら弁当ももらえるんだろうと、思っていらっしゃる方が多いみたいなんですけど、実際には、避難された方々で、自主運営しないといけない。指示待ちではなくて、自分自身が運営していく主体性を持ったかたちの避難行動をとっていただきたいというふうに思っています」

災害時に慌てないためにも日頃の訓練や備えが大切です。

最終更新日:2024年12月10日 19:42
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