夏の参議院選挙・山口選挙区に元山口県議会議員の戸倉多香子さんが23日、無所属で出馬することを表明しました。

（戸倉多香子氏）
「（参議院選山口選挙区に）立候補を表明している方々はずっと県議会でも反対してきました上関原発の問題、それから中間貯蔵施設の問題に明確に反対されていないむしろ推進側であります」「上関原発、中間貯蔵施設の問題に反対する皆さんの受け皿として頑張りたいという思いが強くなりました」

戸倉多香子氏65歳は周南市出身で、2011年に県議会議員に初当選。

3期務めた後、おととしの県議会議員選挙で敗れ現在は立憲民主党県連の政務調査委員長を務めています。

上関町に建設が計画されている原発や使用済み核燃料の中間貯蔵施設への反対、また、消費税率の5％への引き下げなどを訴えていきたいとしています。

当初、立憲民主党県連が戸倉氏を公認候補とするよう党本部に申請することを決めていましたが県内最大の労働団体＝連合山口との話し合いがまとまらなかったことなどを理由に党本部から公認が下りず、無所属で出馬することとなりました。

県連では自主投票とするとしていますが今回の出馬会見には県連の平岡秀夫代表も同席しました。

（平岡代表）
「戸倉多香子さんに無所属での出馬を決意していただいたということで私も非常に責任を感じておりますし 私も戸倉多香子さんの選挙においては個人的ではございますが全面的に支援をしていきたい」

一方、連合山口は取材に対し、「候補の一本化に向けて国民民主党と立憲民主党の間で調整にあたってきたなかで、戸倉さんがSNS上で突然、立候補を表明するなどしたため、信頼関係が築けないと判断した。戸倉さんの公認は支持できないとの意向を立憲側に伝えていた」としています。

参院選・山口選挙区にはこれまで自民党の現職＝北村経夫さん、国民民主党の新人＝関谷拓馬さん、参政党の新人＝山﨑珠江さんも立候補を表明しています。