「アモルフォファルス・デカス・シルヴァエ」巨大コンニャクの花がまもなく開花へ(山口・宇部市)
国内での開花が珍しいコンニャクの花が2年ぶりに開花しそうだということで、山口県宇部市の植物館を取材しました。
世界中の珍しい植物を楽しめる宇部市の「ときわミュージアム」。その一角で、開花を迎えようとしているのがインドネシア・ジャワ島原産の巨大コンニャク=「アモルフォファルス・デカス・シルヴァエ」です。今月12日に「花芽」が確認され、植物館では2年ぶりの開花へ…
巨大コンニャクは国内での栽培例が少ないため開花事例も珍しく、全国で5例目となる見通しです。
実はこの植物を巡っては過去に重大な!?ハプニングが…。
市では「世界一背が高い花」とされる「アモルフォファルス・“ギガス”」を展示したいと、2018年にイモの状態で専門業者から購入…。やっと一昨年開花を迎えましたが、「付属体」と呼ばれる部分が「ギガス」の赤紫色であるはずがまさかのクリーム色…。
「世界一」背が高い‥とまでは言えない「アモルフォファルス・デカス・シルヴァエ」であることが開花後に分かったのです。
(ときわミュージアム世界を旅する植物館 越智大吾さん)
「ギリギリまで、ギガスかデカスか分からなかったので、分かってまずは“ほっとした”というのがすごく大きくて。でもやっぱり…あの…ギガスがよかったなって…」
一昨年の開花のあと、去年夏に土の中のイモを植え替えると今月、土から姿を現しました。「世界一背が高くはない」とはいえデカスの成長も著しく、1日に「20cm」も伸びています。
(来館者は)
「花を見に来たいです。関心があるのは背が高いとか大きいところ」
開花は今月末から6月頭にかけてでは…とのこと。開花すると肉や魚が腐ったような独特なにおいがするそうです。
(越智さん)
「さらにギガスが咲いたらコンニャクで有名になりそう。ここに来たら面白い植物があると皆さんに喜んでほしい」
植物館では開花状況を公式SNSやホームページで発信しています。