悲惨な事故を防ぐために…安全なバスの運行へ 石川県内の取り組みは
バスの運行事業者などの許認可を管轄する石川運輸支局。重大な事故を防ぐために行っているのが事業者に対する「継続的な監視」です。
石川運輸支局・開田 慎 支局長:
「継続監視リストというものがありまして、過去に行政処分を受けたところですとか。今年度は6営業所ですかね。無通告でですね、監査に行く形にしております」
リスト化されていたのは監査の対象となる貸し切りバスの事業者。
バスを安全に運行させるための経費を確保し、適切な運行管理がなされているか、過去に事故を起こしたり法令違反があった事業者を、抜き打ちで監査し指導しているといいます。
石川運輸支局・開田 慎 支局長:
「下限割れ運賃が1件あったんですね。あとは運転者に対する指導監督違反ですね。それと適性診断を受けさせていなかった者がいたということです」
悪質な違反が判明した場合には、重い処分を科すことも。
石川運輸支局・開田 慎 支局長:
「延べ90日間の車両停止という形ですね」
石川運輸支局では毎年、街頭での抜き打ち監査も実施。重大な事故につながる違反がないか目を光らせています。
石川運輸支局・開田 慎 支局長:
「そういった事故をもう二度と起こさないという覚悟で私どもも取り組んでおりますし、いま一度心を引き締めて業務に当たっていただきたいなと思っております」
こうしたなか、大型連休中の金沢市内では、29日も多くの観光バスが行き交っています。
およそ40人の乗客を乗せ、千葉県からやって来たというこちらのドライバーは。
ドライバーは:
「やっぱり出先で故障はまずいんで、出発前なんかは、ちゃんとオイルも見たり、ベルトの張りとか、タイヤに石が詰まってないかとか、そういう点検はしてますけれど。ブレーキペダルとかこういう」
(Q.ひと通り?)
「ひと通り確認してそれから出発はしています」