“春に多発”する石川県内の交通事故 あわない・起こさないための注意点は…
23日、金沢錦丘高校で行われた交通安全教室。
新1年生を対象に日本自動車連盟が企画したもので、衝突実験や実際の事故の映像を使いながら、事故にあわないための注意点などを呼びかけました。
JAF石川支部・加藤 美帆 さん:
「新しく入学したお子さんだったり、そういった子供が飛び出してくるかなとか、周りにいつも以上に気を使って運転していただければ」
石川県内では今月8日、小松市で道路を横断していた男性が車にはねられ死亡。
その翌日には、金沢市内で公園へ向かおうと道路を渡っていた小学3年生の児童が車にはねられ、意識不明の重体となる事故がありました。
今月に入ってから県内の交通事故の犠牲者は4人。死亡事故が相次いでいます。
石川県警によると、過去10年間の交通事故の犠牲者を月別にみると、4月以降に増える傾向にあり、5月が39人と1年を通して最も多くなっています。
なぜ春に事故が多発するのでしょうか。
石川県警本部交通部交通企画課・宮 務 次席:
「県内では、今年3月以降で交通事故で7人の方が亡くなっております。車を運転する方は、春は新生活の季節でもございますし、そういう転勤だとか新入学とか環境の変化があります」
新生活が始まるにあたり交通量が増えるとともに、学校や会社になれ始め、注意力が低下することなどが事故の増加につながっていると話します。
さらに、入学したばかりの子どもたちの事故を防ぐためには、保護者の安全への意識も重要だといいます。
石川県警本部交通部交通企画課・宮 務 次席:
「やっぱりお子さんというのは、保護者を見て育ちます。しっかりと交通ルールを守って安全に運転していただいたり、あるいは安全に歩いていただいたりすることが、子供さんの安全意識を育みますので、ぜひとも子供さんに見本になっていただきたい」
石川県警ではこのほか、自転車が巻き込まれる事故にも注意が必要だとして、ヘルメットの着用や夜間はライトをつけるなど、自転車側の安全意識の徹底も呼びかけています。