春の叙勲と褒章 石川県内から合わせて56人 業界に多大な貢献 受章者の思いとは…
ことしの春の叙勲と褒章では、石川県内からは合わせて56人が受章しました。長年に渡ってそれぞれの業界に多大な貢献を果たしてきた2人の受章者に、仕事への思いを聞きました。
石川県穴水町の特別養護老人ホーム「能登穴水聖頌園」の介護職員・森田直子さん。
介護業務に43年間携わり、高齢者福祉の向上に貢献したとして瑞宝双光章を受章しました。
瑞宝双光章を受章・森田 直子 さん:
「お年寄りが好きっていうか… なんかね、何かに役立ちたいというあれもあったのかな」
施設の開設時から入居者に対して根気よく接し続け、入居者の家族からも厚い信頼を得てきました。
瑞宝双光章を受章・森田 直子 さん:
「一緒にお話しして、耳を傾けて、もうそれぐらいかな。名前も覚えられて、名前も覚えてっていう感じで。ありがとうという言葉が一番やっぱりね、支えになってましたわね」
また、後輩の指導や、感染対策マニュアル作成にも尽力。
能登半島地震の時には、発災直後からいち早く駆けつけ、停電・断水が続く中、スタッフ同士の連携を図りながら、率先してさまざまな対応にあたりました。
瑞宝双光章を受章・森田 直子 さん:
「食事が一番大事なんで、食事介助とおやつの介助。お話を聞いたりして『もうちょっと待ってね、地震やったらわかるやろう』という感じでね」
地域の民生・児童委員も務める森田さん。できるだけ仕事を続け、今後も入居者と明るく楽しく過ごしていきたいと気持ちを新たにしています。
一方、黄綬褒章を受章した石川県加賀市の新木洋満さん。
長年にわたり、プラスチック成形工として業界の発展に力を注いできました。
黄綬褒章を受章・新木 洋満 さん:
「使っていく上では非常に便利な素材なので、それを世の中のニーズに合わせて変化させていくことのできる素材ですので、まだまだ伸びていくだろうなというふうには思っています」
3Dプリンターを使用するなど、さまざまな方法で製品や部品を作り出すプラスチック成形の現場。