「追い出すなんてしたくない」2次避難所の旅館が次のステップを支援 従業員寮を改修
みやびの宿 加賀百万石の吉田久彦社長:
「我々は被災者の方々がいらっしゃれば、旅館としては全然回ってるのでOKなんですよ」
「大きく儲けることもできないですけど、大きく損をすることもないので、いていただいたほうがいいんですよ、正直な話」
「なんですけど、周りの観光産業全体のことを考えると、3月16日というところで観光にシフトチェンジしていかないと」
「町全体の魅力がなくなっていってしまう」
「それこそ町の飲食店だったりお土産屋さんとか、酒屋さんだったりとか」
「1月2月、かなり売り上げが減って、じり貧の状態になってきているので、」
「なんですけど、いまいらっしゃる被災者の方々をそこで3月16日になったから皆さんじゃあ出てください、って追い出すことなんて絶対できるわけがないですし、したくないですし」
「でもお尻があるというところで、じゃあなにができるか考えたところで、皆さんがスムーズに次のステップに進めるように自分たちで自立して生活できる支援を旅館としてもやっていくことができるんじゃないかなと」
開業まであと1か月。
「笑顔でここを出て行ってほしい、やっぱり嫌な思い出にしたくないじゃないですか、旅館にいたことを。」
手厚いもてなしから自立した生活へ。
無理なく次のステップに歩みだすことができるよう民間レベルでの後押しが行われています。