「尊い命が失われた結果は重大」妻の首を絞めて殺害 被告の男に懲役2年6か月の実刑判決
阿久根市の自宅で介護中の妻の首を絞めて殺害したとされる男の裁判員裁判です。鹿児島地裁は25日男に懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、阿久根市大川の牧正夫被告(78)です。
判決によりますと牧被告は2024年8月、自宅で妻のみい子さん(当時75)の首を両手で絞め殺害しました。
これまでの裁判で足腰が悪く1人では歩けないみい子さんの介護や家事に追われていた牧被告が将来への不安から無理心中を図っていたことなどが明らかにされています。牧被告は起訴内容を認め被告人質問では、「自分が生き残ってしまい申し訳ない気持ちでいっぱい。良い妻だった」と後悔の念を語っていました。
検察側は「みい子さんの足腰の状態が悪化しきった状態とはいえず、長期間にわたっての介護疲れによるものではない。 日々を懸命に過ごしていたみい子さんに対し、安易に殺害に及んだ意思決定は強い非難に値する」などとして、懲役6年を求刑していました。
25日の判決公判で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は「介護の努力は献身的で負担が重く、心身共に疲弊していた状況で精神的に追い詰められていったことは十分に理解できる」としたうえで、「福祉や医療関係者に助言や協力を求めるなど、現状を改善する選択肢はほかにあった」と指摘。「尊い命が失われた結果は重大」などとして懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、阿久根市大川の牧正夫被告(78)です。
判決によりますと牧被告は2024年8月、自宅で妻のみい子さん(当時75)の首を両手で絞め殺害しました。
これまでの裁判で足腰が悪く1人では歩けないみい子さんの介護や家事に追われていた牧被告が将来への不安から無理心中を図っていたことなどが明らかにされています。牧被告は起訴内容を認め被告人質問では、「自分が生き残ってしまい申し訳ない気持ちでいっぱい。良い妻だった」と後悔の念を語っていました。
検察側は「みい子さんの足腰の状態が悪化しきった状態とはいえず、長期間にわたっての介護疲れによるものではない。 日々を懸命に過ごしていたみい子さんに対し、安易に殺害に及んだ意思決定は強い非難に値する」などとして、懲役6年を求刑していました。
25日の判決公判で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は「介護の努力は献身的で負担が重く、心身共に疲弊していた状況で精神的に追い詰められていったことは十分に理解できる」としたうえで、「福祉や医療関係者に助言や協力を求めるなど、現状を改善する選択肢はほかにあった」と指摘。「尊い命が失われた結果は重大」などとして懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
最終更新日:2025年4月25日 19:49