【ないごて⁉】利用者は駐車場探しに苦労… 空港駐車場は“満車”ばかり?
大型連休中、旅行や帰省で空港を利用した方もいらっしゃると思います。連休や年末年始など鹿児島空港の駐車場は「満車」になることが多く、利用者からは駐車場探しに苦労するという声が聞かれます。ないごて⁉こんなに混雑するのか。その背景に迫ります。
多くの帰省客や旅行客でにぎわう大型連休中エブリィは車で霧島市の鹿児島空港に向かいました。
(記者)
「ゴールデンウィーク後半初日。鹿児島空港の駐車場に実際に止めてみる」
路側帯の表示は「満車」になっていたものの、空港の前の道路は渋滞することもなくスムーズに走ることができました。一方、入口のゲートの前には10台以上の行列ができていました。すると。
(警備員)
「今、駐車場が満車になっていてお時間が読めなくなっていまして…」
警備員から伝えられたのは、「いつまで待つかわからない」ということ。一体どのくらい待つのでしょうか。
(記者)
「並び始めて22分でようやくがゲートが開いた。見てください。すべて満車の表示」
入口のゲートを進み駐車スペースを探しますが、なかなか見つかりません。前を走る車も少しずつ進んでは止まり、空いているスペースを探しているようでした。
(記者)
「空いてた!」
ようやく駐車スペースが見つかり車を停めることができました。
(記者)
「並び始めてから30分でようやく止められた。空港の入口からは一番遠いエリア。歩くのに5分はかかりそう」
空港を利用する人は。
(利用者)
「結構探して、空きがなくてなかなか。10分くらい入り口で待って、また10分くらいぐるぐる回ってという感じ」
「久々だったので、やっぱり混んでるんだなって思って」
駐車場の混雑を見越し早めに来たという声も多く聞かれました。
(利用者)
「飛行機に間に合うかちょっと心配なので早めに来た」
「早め早めに行動して年末は1番混む。到着する1時間前には出るようにしてますよ」
国が管理する鹿児島空港は1957年に鹿児島市鴨池で開港。さらなる航空需要に対応するため1972年に霧島市溝辺に移転しました。現在国内線が17路線、国際線が4路線発着しています。
1975年度、国内線・国際線を合わせた乗降客数は242万人でしたが、徐々に増加し続けて1998年度には約612万人でピークに。新型コロナの影響で減少しましたが、5類に移行してからは回復し2023年度は約555万人が利用しました。全国で9番目に利用者が多い空港なんです。
駐車場に停められるのは1589台。2023年度は約75万台が利用し、満車となった日数は週末や年末年始などを中心に約60日間となっています。九州のほかの県を見てみると、最も台数が多いのは那覇の2472台。佐賀は利用者が鹿児島の約10分の1にも関わらず2000台を超えています。
全国的に空港の駐車場の満車は課題となっています。利用者が全国で4番目に多い福岡空港。6年前に民営化しました。元々、駐車場の収容台数が864台でしたが、2024年、新たな立体駐車場を設け2倍の1617台まで増やしました。
ないごて!?空港駐車場はこんなに混雑するのでしょうか。鹿児島空港ビルディングに聞きました。
(鹿児島空港ビルディング・田中正一オペレーション部長)
「コロナ禍以降、ドライバー不足の問題などで地方を中心に空港とのアクセスバスが便数が減ったり、廃止になったり、2次交通が細くなっている部分があり、自家用車を使う客が増えているのが混雑の要因の1つ」
(詳しくは動画をご覧ください)