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平日に学校を休んで学ぶ ラーケーションの課題とは!?

2025年4月28日 19:33
平日に学校を休んで学ぶ ラーケーションの課題とは!?

さて、28日は連休に挟まれた平日、お仕事だった方も多いかもしれません。一方、休んで旅行に出ているという人もいるかもしれませんね…そうした中、「ラーケーション」が全国で広がり始め、熊本でも導入されています。みなさん知っていますか?

28日鹿児島市の天文館を訪ねました。

(航空会社勤務)
「きょうは休みが取れませんでした。4連休とりたかった」

月、火と航空会社に働くこちらの男性。連休は忙しい時期だといいます。

(航空会社勤務)
「稼ぎ時と言えば稼ぎ時です。多くの職員がシフト制。今の時期は人を増やして多くのお客様の対応のために」

一方、連休は家族で過ごしたいと、学校を休むことに寛容な保護者が増えています。広島から旅行でやってきた家族。中学3年生の息子は旅行を理由に学校を休みました。先生の反応は…?

(中学生)
「インスタのストーリーズにあげたら絶対ダメと言われた。周りのみんなが見るから。うらやましくて、いじめに繋がるかもしれない。絶対あげたらダメ。全力で楽しんできなさいと言われた」

家庭によって様々な考えがある中、いま、全国で「ラーケーション」が広がり始めています。

子どもの学び「ラーニング」と休暇の「バケーション」を組み合わせた「ラーケーション」。導入の先陣を切ったのは、愛知県と大分県の別府市。2023年度、平日に学校を休んで家庭や地域での体験を通して学びを深めようと導入しました。

観光産業が盛んな地域では休日に親子で過ごすことが難しい家庭も多く、栃木や沖縄で導入する自治体が出始めました。お隣、熊本では、県立の中学、高校、特別支援学校のほか9つの市町村立の小中学校でも導入しています。

取材中、ラーケーション、発祥の地、愛知県から観光にきた家族に出会いました。

(愛知からの観光客・父親)
「(何休みになるんですか?)ずる休みです」

(母親)
「小学校の資料に書いてました。紙に書いて出すとラーケーション。休みをとれます。取りましょう。まだ使っていない。(ずる休みする必要がなかったんじゃないですか)」

始まったばかりの制度。まだ、定着はしていないようです。

全国で少しずつ広がる「ラーケーション」。観光を基幹産業とする鹿児島市の下鶴市長は…

(鹿児島市・下鶴市長)
「まだ、具体的な検討には至っていないが今後学校や保護者の皆さんの声を勘案しながら考えていくことになるだろうと思う」

メリットや懸念する点について尋ねると…

(鹿児島市・下鶴市長)
「家庭や旅行等における多様な経験の確保ということと同時に授業時間数の確保という課題もある。そういった所とのバランスをどう取るかだと思う。保護者や学校の声をしっかり聴くことが大事だと思う」

まずは、現場の声を聞きたいと繰り返しました。

鹿児島も観光業が盛んです。土日が休みが取れないという家庭も多いと思います。ラーケーション、鹿児島でも広がるかもしれません。

最終更新日:2025年4月28日 19:33
    鹿児島読売テレビのニュース