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4月2日の市電と車の衝突事故 落ち葉で車輪が滑りブレーキ利かず 22日夜も市電が脱線する重大事故

2025年4月23日 19:13
4月2日の市電と車の衝突事故 落ち葉で車輪が滑りブレーキ利かず 22日夜も市電が脱線する重大事故

 4月2日、鹿児島市で市電と軽乗用車が衝突した事故は落ち葉で市電の車輪が滑り、ブレーキが利かなかったことが原因であることが明らかになりました。鹿児島市交通局は重大事故として九州運輸局に報告。さらに22日夜も市電が脱線する重大事故がありました。

 この事故は4月2日、鹿児島市郡元の純心学園前電停近くで、右折しようと軌道式内に停車していた軽乗用車と対向してきた市電が衝突し、乗客5人が軽いケガをしたものです。

 事故から約3週間。意外な事故の原因が明らかにされました。

(永田莉紗アナウンサー)
「現場の周辺には街路樹のクスノキが植えられています。軌道敷内にあったこのクスノキの葉の影響で車輪が滑り、ブレーキが十分にきかなかったということです」

 鹿児島市交通局によりますと、事故当時、運転士が時速30キロで走行中約80メートル先の軌道敷内で停車している軽乗用車に気が付きました。すぐにブレーキをかけましたがクスノキの落ち葉で車輪が滑ってブレーキが利かず、軽乗用車に衝突したということです。

 同じようなことがお隣、熊本でも起きていました。2024年12月、イチョウの葉が原因でブレーキが利かず、停止線を33メートルオーバラン。車道上にある横断歩道を通過して停止するトラブルがありました。

 鹿児島市交通局によりますと、春はクスノキ、秋はイチョウの葉が落ちるため、レールの落ち葉を取り除いたり砂をまいたりして、滑らないように対策をしているということです。今後は木の伐採などについて道路の管理者と協議するとしています。

 道路交通法では軌道敷内を通る車は路面電車の通行を妨げてはならないと定められており、交通局は、ドライバーに軌道敷内で停車をしないよう呼びかけています。

 一方、22日午後11時20分ごろ、運行を終えた市電が交通局の車庫に入庫する際脱線する事故がありました。運転士がレールの切り替えの確認を怠ったことが原因だということです。始発までに復旧作業や点検を終えたため、利用者への影響はありませんでした。

 交通局が2024年度、九州運輸局に報告した重大事故は3件でしたが、2025年度はすでに4月2日の衝突事故と昨夜の脱線事故の2件を重大事故として報告したということです。

最終更新日:2025年4月23日 19:13
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