夏の参院選 鹿児島で動き加速 自民・立憲が支持訴え 共産も候補発表へ
夏の参議院選挙に向けた動きが加速しています。10日と11日、大物議員が鹿児島に入り、支持を訴えました。16日、共産党が会見を開き、鹿児島選挙区の立候補者を発表する予定です。
11日、鹿児島市で開かれた園田修光さんの決起集会には自民党の森山裕幹事長をはじめとする国会議員だけでなく塩田知事も駆けつけました。
(森山裕幹事長)
「消費税を下げるのはいいことです。税金が安いのはいいことです。しかし、今の社会保障を担保するためには消費税を下げた分をどこに財源を求めるのかという話がないと辻褄が合わないじゃないですか」
森山幹事長は、夏の参院選の争点の一つとされる“消費税の減税”を改めて、否定しました。自民党の公認候補、元参議院議員の園田さんは、将来を見据えた税金の使い方と制度の必要性を訴えました。
(自民党公認・園田修光氏)
「10年先の日本を見据えた制度をしっかり作っていくこれが私は責任持った政治のあり方だと思っている。国政の場でこの鹿児島県のことそして国のことを一生懸命やっていきたい思う」
一方、10日鹿屋市では元副総理・立憲民主党の岡田克也常任顧問が、街頭で演説しました。
(立憲民主党・岡田克也常任顧問)
「参議院においてはまだまだ与党が強大です。大きい。これからもちゃんと国会で議論がなされるためにも野党の力をしっかりとつけていただきたいと思う」
2024年10月の衆議院選挙では野党が議席を大きく伸ばしたことにもふれ「日本の政治は変わってきた」と語気を強めました。この立憲民主党からの推薦を受け無所属で立候補する予定の元参議院議員・秘書、尾辻朋実さんは、コメの高騰に触れ、政府は説明責任を果たすべきだと訴えました。
(立憲民主党推薦・尾辻朋実氏)
「1ヶ月の米代が5万円 。私は本当に驚いている。米の値段だけは。これは米を年間いくら作るかは政府が決めていること。政府が管理していること。政治家が責任を持たなければならない話です。どうしてこうなったのか今の政権には説明する必要は少なくともある」
尾辻さんをめぐって、野党系の組織「5者会議」は判断が割れています。会議の柱となる「連合鹿児島」は立憲民主党と同じく推薦を決めています。社民党は、10日に党本部の承認が必要な「推薦」や「支持」ではなく県連合 単独で「支援」することを決めました。一方、候補者の擁立を目指し、断念した国民民主党は尾辻さんを応援しないことを既に決めています。
園田さん、尾辻さんのほか、参政党の公認候補として医師の牧野 俊一さんが夏の参院選への出馬を表明しています。
16日には、共産党が会見を開き鹿児島選挙区の立候補者を発表する予定です。