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全国各地に“里親” 誕生して13年、おのくん生みの親「3年くらいで終わろうと思っていたが…」

2025年5月18日 9:00
全国各地に“里親” 誕生して13年、おのくん生みの親「3年くらいで終わろうと思っていたが…」

震災後、宮城県東松島の仮設住宅で生まれたサルがモチーフのぬいぐるみ「おのくん」。

被災者同士の交流からはじまったおのくんは全国のファンと東松島との絆をつなぎ続けている。

おのくんを手にした“里親”は全国に33万人!?

まん丸の目に大きな鼻、愛くるしい顔が特徴の靴下で作られたサルのぬいぐるみ「おのくん」。
名前は、仮設住宅のあった東松島市小野にちなんでつけられた。

色や表情が1つ1つ違う独特な魅力がクチコミで広がり、購入した人は33万人にのぼる。

里親(仙台から)
「やっぱりかわいいよね」
里親(東松島市矢本から)
Qどういうところが好き?
「口と耳」
里親(東京から)
「わが子がここに。新しい子も。何人目だろう。5,6人目の子」

いまから13年前に生まれたおのくんの誕生日を祝うイベントが、東松島市で開かれ、100人以上のファンが集まった。

5年ぶりとなったおのくんの誕生日を特別な思いで迎えた女性がいる。

「おのくん」の生みの親、武田文子さん。

武田文子さん(74)
「子ども用の甘いカレーと大人用のちょっと辛いスープカレーを作っている。どれだけお客さん(里親)が寄ってくれるかが楽しみ。5年ぶりだから。ドキドキ」

おのくんが初めて産声を上げたのは、震災の翌年。
職を失い仮設住宅で暮らす女性たちの交流の一環として生まれた。

仮設住宅での交流として産声

武田文子さん(74)
「ここでやることがなかったから。たまたま。なるべく小野の仮設まで来てもらってついでに東松島で被災の後を見てもらって。そうすれば心に思うことが来てもらったほうがわかるかなって」

最初は小さな仮設住宅から生まれたおのくん。

購入してくれたひとたちを「里親」と呼び、武田さんたちは毎年交流イベントを開いてきた。

現在も武田さんをはじめ東松島市で暮らす主婦10人がそれぞれ自宅でおのくん作りを続けている。

武田文子さん(74)
「3年くらいで終わろうと思っていた。それからみんながいろんな知恵を絞ってくれて手伝ってくれたから今までもっている」

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