<判明>英語キャンプ中止なのに参加費返金せず、仙台の旅行会社がスタッフ報酬の一部も“未払い”
仙台の旅行会社が、中止になった英語キャンプの参加費を利用者へ返金していない問題で、新たにスタッフへの報酬の一部も未払いとなっていることが分かりました。
この問題は、仙台市青葉区に本社を置き、宮城県から登録を受けている旅行会社「ハローワールド」が企画・実施していた全国の小中学生を対象に英語を使って交流する「イングリッシュキャンプ」の参加費などが、一部で返金されていないものです。
宮城県によりますと、返金されていないケースは少なくとも216件あり、被害額は600万円以上にのぼるとみられます。
こうしたなか、22日 英語キャンプの元引率スタッフの30代の男性がミヤギテレビの電話取材に応じ、スタッフの報酬も一部で未払いとなっていることが分かりました。
イングリッシュキャンプ・元引率スタッフの男性(30代)
「額としては、私は報酬分と交通費 の立替分合わせて最大で40万円 くらい支払いをされていませんでした。その後何ヶ月も経って から、数万円ずつ支払いがあって、今は30万円台まで減ってきています」
男性によると、未払いの報酬を巡り団体の代表とメッセージのやりとりがあったといいます。
男性からのメッセージ)一刻も早く未払いの入金をしてください。全額いただくまで催促し続けます
代表からのメッセージ)ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。別会社からの支払いをすることになるので、あと2、3か月はお待ちいただくことになると思います
男性によると、スタッフへの報酬の支払いの遅れは、2024年10月頃から常態化していたといいます。
この団体は、イベントの運営時に「宮城復興支援センター」という名義も使用していました。
イングリッシュキャンプ・元引率スタッフの男性(30代)
「復興という言葉に対して悪評というか悪いイメージをつけてしまっているので、本当にそれは許せない」
県は、ハローワールドに対して利用者へ返金するよう文書で行政指導を行っていて、期限となる5月23日いっぱいで対応がなければ、旅行会社への業務停止なども視野に行政処分を検討しています。
なお、県によりますと県庁の閉庁時間となる23日午後5時15分までに連絡はないということです。