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仙台駅4キロ圏内の小学校が統合へ…5年後には児童半減見込み「子どもの教育環境を第一に」

2025年5月21日 19:07
仙台駅4キロ圏内の小学校が統合へ…5年後には児童半減見込み「子どもの教育環境を第一に」

少子化による児童数の減少で宮城野区の幸町小学校と幸町南小学校が2年後に統合する予定であることが分かりました。

300メートルの距離にある2つの小学校

仙台駅の北東4キロにある宮城野区幸町。
幸町小学校は1971年に開校しました。

安斎 摩紀
「幸町小学校からこちらの道を南へ300メートル南へ進むと幸町南小学校があります」

幸町南小学校は周辺の集合住宅の建設などの人口増加に対応するため幸町小から分離する形で1987年に開校しました。

児童数減少…2027年4月に統合へ

市教育委員会によりますと、当時の児童数は幸町小が622人、幸町南小が450人でしたが、現在は共に200人台、さらに5年後には100人台まで減少が見込まれることから、市教委では2年後の2027年4月に2校を統合する方針を保護者や地域住民に説明し合意を得たということです。

子どもたちが幸町小学校、孫たちは幸町南小学校へ通ったという住民は…

Q子どもが通った頃のクラス数は?
「1学年4クラスくらいあった。それが多すぎるから南小と分かれた。統合のお知らせの回覧見て、ちょっとがっかりしました。子どもたちが通った学校なので寂しいです」

地域の飲食店では…

お店の人
「前から知り合いから統合の噂は聞いていた。子どもたちが少なくなっているから、仕方ないと思う」

仙台市での小学校の統合は直近では2025年3月に泉区の実沢小学校が根白石小学校に統合、2年後には太白区の秋保小学校と馬場小学校が統合する予定です。

仙台市は「統合は前向きに」

郡 和子 仙台市長(5月20日の会見)
「集団の中で多様な考えに触れたり、いろいろ切磋琢磨しながら学んでいくことを維持していくためには、統合による一定規模の確保が必要だと思っている。子どもたちの教育環境を第一に考えれば、統合は前向きに考えていただかなくては」

仙台市では児童の人間関係の固定化などを防ぐため小中学校ではクラス替えができるくらいの学校規模を目指しています。

最終更新日:2025年5月21日 19:07
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