イベント中止も、参加費返金せず…小中学生対象のイングリッシュキャンプ 総額600万円以上
全国の小中学生を対象に英語を使って交流するイベントを企画していた仙台の旅行会社が利用者に中止になったイベントの参加費用を返金していない問題を受け県は今月立ち入り検査を行った。
被害額は少なくとも600万円以上に上っている。
県が立ち入り検査を行ったのは、青葉区に本社を置く旅行会社「ハローワールド」。
「ハローワールド」は県から登録を受けている旅行会社で、全国の小中学生を対象に英語を使って交流する「イングリッシュキャンプ」を企画・実施していた。
県には今年3月頃から「イベントが中止になったのにも関わらず返金がされない連絡がつかない」という趣旨の相談が相次ぎ県が複数回口頭で注意をしても改善しなかったことから今月1日に立ち入り検査を行った。
書類やパソコンの記録を調べた結果、利用者が返金を申し込んだのにも関わらず返金されていないケースが216件確認され被害額は600万円以上に上るとみられる。
村井知事
「非常に遺憾に思います。こうなる前に経営状況を判断して無理な営業等をなさらないことが普通常識的な対応だと思うのですが、 無理な営業をした結果がこのようになってしまったのではないかなと思います」
県は5月9日に利用者に返金し報告書をまとめるよう文書で行政指導を行っていて、23日までに対応がなければ行政処分を検討するという。