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誰もが快適に暮らすために…寄り添う工夫で生まれた「働くカタチ」や「日用品」福祉のまちづくり《長崎》

2025年5月15日 6:45
誰もが快適に暮らすために…寄り添う工夫で生まれた「働くカタチ」や「日用品」福祉のまちづくり《長崎》


誰もが安心できるユニバーサルな社会に向けた取り組みです。

率先して福祉のまちづくりを進める団体を、県が後押ししています。

◆一緒に働く“仲間”のような意識でつくる仕事場

長崎市戸石町のハンドメイドカフェ「ハイホー」。

調理を担当している大久保 綺華さん 25歳には、軽度の知的障害があります。

サラダを器に入れて、盛り付けも丁寧に行います。

(ハイホー 大久保 綺華さん)
「いろんな料理を作ってみたいという気持ちになった。(一緒に働く人たちは)とても優しい方々」

「ハイホー」は、4年前にオープンしたカフェ。

社会福祉法人「遊歩の会」が運営する、就労継続支援の事業所が展開しています。

床や窓の掃除など開店準備や、料理を運んだり注文を取るなどの接客も、仕事の一つ。

知的機能や身体などに障害のある、10代~50代の14人が働いています。


(ハイホー 管理者 松浦 晃己さん)
「“一緒に働く仲間” という意識で、利用者と関わりを持つようにしている。一緒に働いている中で、できるようになることを教えていくイメージでやっている」

大久保さんは、今年初めからこのカフェで働き出しました。

それまでの事業所では主に清掃作業をしていたので、調理を担当するのは初めてだったそうです。

(ハイホー 大久保 綺華さん)
「皆さんと協力して、仕事を頑張っていきたい」

(ハイホー 管理者 松浦 晃己さん)
「表情がすごく和らいできた。職員とのやりとりもすごくうまくコミュニケ―ションをとれるようになってきたように感じる」


ハイホーが大切にしているのは “地域とのかかわり”。

障害の垣根を越えて、地元の子どもたちと餅つきや陶芸教室など、イベントを開催し交流していて、地域のにぎわい作りにもつながっています。

◆すべての人が快適に暮らす地域社会の実現を県も後押し

この取り組みが評価され「遊歩の会」は、昨年度の『県福祉のまちづくり賞』に選ばれました。

(遊歩の会 橋口 幸恵 理事長)
「障害のある方への理解も含めて、社会とつながっていく活動を地道に続けていきたい」

    長崎国際テレビのニュース