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スマート養殖の推進企業「海上のいけすにシマアジの稚魚を初投入」IT技術を活用し漁業を効率化《長崎》

2025年5月13日 16:35
スマート養殖の推進企業「海上のいけすにシマアジの稚魚を初投入」IT技術を活用し漁業を効率化《長崎》


担い手不足や燃料費の高騰など、魚の養殖業を取り巻く環境が厳しさを増す中、IT技術を活用して効率化を目指します。

「スマート養殖」を推進する企業が、長崎市の海上いけすに初めての稚魚を投入しました。


長崎市水産センターのいけすに用意された、体長約10センチほどの「シマアジ」の稚魚。

買い付けたのは、東京のIT企業「シーエーシー」が長崎市に設立した養殖事業の新会社『ながさきマリンファーム』です。


『ながさきマリンファーム』は戸石地区の漁業者とタッグを組み、IT技術を活用してエサの量や回数を適正化したり、魚の成長を非接触で把握するなど、効率的に魚の養殖が出来る「スマート養殖」を推進しています。

養殖は13日からで、自社の海上いけすに初めてとなる稚魚 合わせて1万3000匹が投入されました。


担い手不足やエサ代、燃料費の高騰など養殖業を取り巻く環境は厳しさを増しています。

自然条件によるリスクが高く、金融機関から融資を受けづらい現状があるため、スマート養殖によっていけす全体の資産価値を上げ、融資が活用できるシステムの構築を目指しています。


(ながさきマリンファーム 北牧 利朗 社長)
「ITの力を使って、いけすの中しっかり魚の状態が見えるということ。成長のスピードだけでなく魚の状態、病気なども含めてしっかりと見える。その結果、事業を拡大していく。そういう意味で手助けになるのではと思っている」


稚魚は1年から1年半をかけて育て、ブランド養殖魚「ゆうこうシマアジ」として出荷する予定です。

『ながさきマリンファーム』では、データやノウハウを収集し、養殖産業の活性化につなげたいとしています。

最終更新日:2025年5月13日 19:34
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