上定松江市長「再稼働は市民にとって安心・安全が大前提」 島根原発2号機が再稼働で中国電力の中川社長が立地自治体に報告 島根県松江市
12月7日、13年ぶりに再稼働した島根原発2号機。中国電力は12月10日、2025年1月10日に営業運転を再開させる予定であることを発表しました。
中国電力 中川賢剛 社長
「来年1月10日には検査などにかかわるすべての工程を終え、営業運転を再開する予定としています」
12月10日、中国電力は会見を開き、再稼働した2号機について、営業運転再開までの検査工程に一定の見通しがついたとして、再開予定日を2025年1月10日とすると発表しました。発電・送電については12月12日ごろから試験的に行い、25日に本格化させるということです。
会見のなかで中川賢剛社長は「2号機再稼働によって、環境負荷が少なく、安価な電気を安定供給できるのは重要」としながらも、「強い不安を持つ人もいて、安全より重要なことはない」と強調。安全性の向上に不断に取り組むと述べました。
中国電力 中川賢剛 社長
「より一層の緊張感をもって、今後の工程をひとつひとつ丁寧に進めることで約13年ぶりとなる再稼働に万全を期してまいります。地域の皆さまから信頼いただける発電所を目指してまいります」
このあと、中川社長は立地自治体を訪ね、再稼働や今後の工程について報告しました。島根県の丸山知事は「原子力規制庁の指導にも適切に対応して、安全第一で取り組むこと」などを要請しました。
島根県 丸山達也 知事
「問題があれば立ち止まって、安全を確認していくという手順を慎重・厳密に行ってもらう必要がある。安全な運転に全力をあげてもらう」
同じく、中川社長から報告を受けた松江市の上定市長は「再稼働は市民にとって安心・安全が大前提。安全な運行と必要な説明を果たしていただくことは大変重要」だと強調しました。
11月は再稼働したばかりの東北電力女川原発で機器にトラブルがあり、原子炉を一旦停止させる事態に。中国電力によりますと、いまのところ2号機は順調に稼働していますが、設備の不具合が起きる可能性も考慮し、今後も丁寧に確認をしていきたいと話しています。