どうなる?休日の中学校部活動 “学校”から“地域”へ 「少子化」「教師の負担増加」が背景に 更なる指導者・地域移行が可能なクラブ・財源の確保が課題

気になる話題を取り上げる「読み解く」のコーナー、今日のテーマは「休日の中学校部活動 地域移行」について。部活動を、学校の枠組みを超えて地域で行っていこうというもので、国が進めて2025年度で3年目を迎えます。
■ 部活動 地域移行の背景は
なぜ、地域への移行が進められているのか。背景として、スポーツ庁は3つの点を挙げています。
・少子化で部活を維持できない、チームが組めない(中学生数は約40年で半減)
・土日の部活動の指導時間が10年で倍増し、教師の負担が増加
・地元のスポーツ団体、指導者と学校の連携が不十分
小林沙貴 アナウンサー
「このような課題について、どのように考えられますか?」
公立鳥取環境大学 経営学部 竹内由佳 副学部長
「持続可能という観点から見ると、難しい状態にあると思います。やってもいいのかなと思うのは、部活動の意味や意義を変えてみることです。常に『勝たなきゃ』という目標に向かっていくだけではなく、楽しむとか、レクリエーションとしてスポーツや文化活動を行う。そうすると、生徒が減って、教師の負担も減らしながらでも、できることがある。これまでと違う形で継続できるのかなと思います」
■ 国が指針示すも
地域移行の指針についてですが、まずは、休日の運動部から移行すること。準備が整うところについては、文化部を含む全ての部活動の移行を目指します。そして2023年度から2025年度を改革推進期間とすること。ただし、地域の実情に応じて多様な方法を取るようにと添えられています。
生徒の数、受け皿となる地域クラブの数、指導者の確保など、地域によって状況があまりにも違いすぎるため、進捗状況も自治体によって様々です。山陰でも比較的スムーズに移行しているエリアもあればまだ試行錯誤というところも多いようです。
例えば、鳥取市では2段階にわけて移行予定でしたが、今年度までとしていた第1段階を来年度まで延長すべきと、今年1月の改革委員会で提言がありました。
現状について、話を聞きました。