×

【対策は?】消防士に聞く!全国で相次ぐ「林野火災」 降水量が少なく空気が乾燥した今の時期に特に注意が必要  原因は「たき火」が多いという調査も…

2025年2月27日 18:53
【対策は?】消防士に聞く!全国で相次ぐ「林野火災」 降水量が少なく空気が乾燥した今の時期に特に注意が必要  原因は「たき火」が多いという調査も…

気になる話題を取り上げる「読み解く」のコーナー、今回のテーマは「林野火災」です。鳥取県東部消防局の森本慎さんにお話を伺います。

小林アナウンサー
「3月1日から7日が『全国山火事予防運動』の期間ということですが、この時期、山火事が多いんでしょうか?」

鳥取県東部消防局 森本慎さん
「はい、全国的に見ても林野火災の出火件数は3月が最も多くなっています」

■ 3月が最多!全国の林野火災

去年1年間に発生した林野火災の件数を、月別に示したグラフです。3月が325件と最も多く、次いで4月、2月となっています。今の時期は降水量が少なく、空気が乾燥していて、強風が吹くという気候のため、火災が起きやすい時期となっています。

■ 岩手県で相次ぐ山火事

実際に、岩手県では、先週から3件の林野火災が相次いで発生しました。岩手県大船渡市で2月19日に発生した山火事。発生から7日目の25日午後3時すぎにようやく鎮圧されましたが、その直後の午後3時半ごろ、今度は陸前高田市の山林で火災が発生。「隣の家でゴミ焼きをしていて火が移った」と消防に通報があったということです。26日正午に鎮圧されましたが、またその直後、再び大船渡市で火災が発生。火は山林から住宅地にも広がり、27日現在も消火活動が続いています。

また26日には、山梨県でも林野火災が発生しています。

小林アナウンサー
「山で火が燃え広がると消火が難しいんでしょうか?」

鳥取県東部消防局 森本慎さん
「山地などで発生すると全体像の把握、近づいての放水などが難しくなります。そのため、消火に時間がかかることが多いです」

■ 林野火災の原因 第1位は「たき火」

林野火災の出火原因を見ると、「たき火」が32%、農作業のために枯草などを燃やす「火入れ」が19%。この2つだけで半数を超えています。最初はたき火のような小さな火でも、思わぬ燃え広がり方をしてしまうことがあります。

鳥取県東部消防局 森本慎さん
「林野火災を防ぐためには、枯草など燃えやすいものがある場所ではしないこと、風が強い時・空気が乾燥している時はしない、消火の備えをする、火から離れるときは必ず消火を確認する。このようなことに気を付けてください」

風が強く空気が乾燥する今の時期、林野火災だけでなく、火災全般にも注意する必要があります。3月から5月にかけては、1年で最も火災が起きる時期です。日頃から火災の原因になりそうなものを把握して、家庭では住宅用の火災警報器の点検などを行い、火災に備えてください。

最終更新日:2025年2月27日 18:53
    日本海テレビのニュース