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シングルファーザーでパティシエの移住ユーチューバーが作る「父と子の生チョコ」 売り上げの一部を同じ境遇の支援活動にも 青森県東北町

2025年4月8日 19:55
シングルファーザーでパティシエの移住ユーチューバーが作る「父と子の生チョコ」 売り上げの一部を同じ境遇の支援活動にも 青森県東北町

特集はこちら、おいしそうな生チョコですね。
商品の名前は「父と子の生チョコ」。
地域おこし協力隊員として東北町に移り住んだパティシエの生チョコに込めた思いを取材しました。

こちらが道の駅おがわら湖で販売されている「父と子の生チョコ」と「父と子の生チョコサンド」です。
作ったのは東北町では初めての地域おこし協力隊員 江村俊明さん39歳です。

愛媛県出身の江村さんは大阪の専門学校でお菓子作りを学んだあと、フランスの三ツ星レストランや東京都内の有名店などで働いていました。

4年前に離婚してシングルファーザーとなり、次につながる仕事ができる移住先を探していたところ、地域協力隊員を募集していた東北町を知ったのです。

★東北町地域おこし協力隊員 江村俊明さん
「生乳を使ったチーズ等の加工から販売っていうのがひとつの(町が募集していた)プロジェクトだったので、自分がいままで飲食に携わってた仕事の延長線として協力できるなと思ったので」

東北町は酪農が盛んな街です。
江村さんは搾乳されたばかりの濃厚な生乳で得意のお菓子作りに取り組みました。

★東北町地域おこし協力隊員 江村俊明さん
「生乳は一切触ったことがなかったので、1から1つのチャレンジとしてやりました」
「東北町の生乳を使ったっていうものなので、やっぱり世界一つになるのかなと思っています」

2月にはバレンタインデーに合わせて生乳から作った練乳と、チョコレートを合わせた口溶けがなめらかな生チョコを販売。
3月にはその生チョコを小川原湖特産のワカサギをかたどったクッキーで挟んだ生チョコサンドを作りました。
すでに道の駅でも人気の商品です。

★道の駅おがわら湖のスタッフ
「ひじょうに人気でして入ってくるとすぐに完売になります」
「大人気なので見つけたらすぐにお買い上げいただきたいと思います」

江村さんがこの生チョコを『父と子の生チョコ』と名付けたその訳は…

★東北町地域おこし協力隊員 江村俊明さん
「4年前に自分がシングルファーザーになって生活するのと仕事の両立っていうのは思った以上にきつくて、未来っていうのを本当に不安でしかない中で頑張ったらうまくいくかわかんないですけど、でも頑張ってる人がいるから私も頑張ろうと思ってくれたらいいなと」

実は江村さんユーチューバーとしての顔も持っています。
町の魅力発信はもちろん、息子と過ごすシングルファーザーの日常を投稿していて、フォロワー数はなんとおよそ13万人です。

★東北町地域おこし協力隊員 江村俊明さん
「SNSをやって人と関われる 見えないんですけども関われる感覚はあるので、それがすごく助かっています」

こんなお父さんを息子のようた君は…

★息子 ようた君
「(ユーチューブに出て)ちょっと楽しい感じがする」
「ちょっと怒るパパだけど、ちょっといいパパ」

同じ境遇の人とつながれたことで支え合うことの大切さを感じた江村さんは、生チョコの売り上げの一部をシングルファミリーへの支援活動に使っています。
そんな江村さんの今後の目標は…

★東北町地域おこし協力隊員 江村俊明さん
「この東北町を盛り上げるためには知名度を上げないといけないので、やっぱりまあ僕だけじゃなくていろんな人を巻き込んで知名度を上げて、外からどんどん来てもらうというような町にしたいなって思っています」

見知らぬ土地で息子と2人で暮らし始め、2回目の春を迎えました。
シングルファーザーとパティシエ、それにユーチューバーといくつもの顔をもつ江村さんの挑戦は続いていきます。

最終更新日:2025年4月9日 0:06
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