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新病院の整備候補地「県営スケート場一帯」決定前の住民アンケートでは意見が割れていたが、提出2日後に「決定」 青森県青森市

2024年9月26日 17:08
新病院の整備候補地「県営スケート場一帯」決定前の住民アンケートでは意見が割れていたが、提出2日後に「決定」 青森県青森市

新病院の整備候補地「県営スケート場一帯」について、決定前の住民アンケートで意見が割れていたことがわかりました。アンケート提出からわずか2日での決定に地域の声がしっかり反映されたのか住民は不安を抱えています。

★浜田ニュータウン町会 加藤恒雄会長
「これうちの方の すごいですね わからない、どちらかと言えば反対 これが全く反対」

県営スケート場の北側、青森山田高校近くにある浜田ニュータウン町会の加藤恒雄会長です。
今月1日、県と青森市はスケート場周辺の住民から意見を聞く場を設けました。その後周辺の町会ではスケート場周辺案について住民に対するアンケートを独自に実施していました。

アンケートの結果、浜田ニュータウン町会では374世帯から回答があり「賛成」「どちらかと言えば賛成」が45.9%、「反対」「どちらかと言えば反対」が41.6%と賛成がやや上回りました。

一方、浜田青葉台町会では142世帯中「賛成」「どちらかと言えば賛成」が35.9%、「反対」「どちらかと言えば反対」が47.2%と、反対が上回りました。反対意見には渋滞問題をあげる声や騒音が心配などといった声が目立ちました。一方で賛成意見では交通アクセスや立地面積で総合的に妥当だといった声もありました。

アンケート結果は今月14日に青森市に報告しましたが、そのわずか2日後に候補地が決定。内容がきちんと読まれたのか、加藤会長は疑問を感じていると言います。

★加藤恒雄会長
「私個人としてはあそこに病院ができることは歓迎です 反対じゃないんです私個人は それは最初から話していますけど(スケート場一帯案を)提案した後、知事が地元の意向も汲んでいますと言いましたが何もなかったのに地元の意向をどこで汲んだのと」

反対意見が上回った、スケート場が立地する浜田青葉台町会。住民からは心配の声が多く寄せられたといいます。

★浜田青葉台町会 菊池博英会長
「我々にとっては生活をする場所なんです ゴミを出すクリーンボックスが場所を変えられてしまうのではないかとか毎日散歩もしている生活道路が工事の現場になって行き止まりになってしまうのではないかとか」

かつて土地区画整理で整備された一帯。当時、地権者だった父親が土地を提供したという住民は。

★浜田町会 木村清明会長
「(当時は)都市公園もできることだしスケート場等宅地造成もされてショッピングセンター等もできるだろうし良いことではないかということでみなさん賛成したと思う そういうことを全部踏まえますと今回の決定は唐突すぎる」

きょうの県議会で宮下知事は…。

★宮下知事
「私としては青森市との連携をしつつ『まちづくり』という観点から適切に対応し地域の皆様にとっても病院が建設されて街が良くなったと思ってもらえるよう整備を進めてまいりたい」

★加藤恒雄会長
「これから話し合いの場を持とうと思っています 市と県と病院当局などと話し合いをしてこちらの希望をいろいろ申し上げて1つでも2つでも叶えてくれれば」

新病院の開院目標は2032年10月。住民たちは地域の声をないがしろにしないで欲しいと訴えています。周辺の町会では今後県や市に対し工事中や開院後の渋滞、騒音対策などを求める予定ということです。

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