【山火事】飛び火による建物被害 今治市内で21棟確認…全焼した自宅で飼い猫の姿探す人も

山火事の発生から5日目。昨夜、4人が避難していた朝倉公民館では。
男性:
「もうやっぱり早く帰りたいですよ。ここまで皆さんやってくれるんだと思ってねもう感謝感謝ですよね」
女性:
「日常生活に戻れたらもう十分です」
男性:
「今も団地に(消防隊が)結構入っていくから不安やと思いますよ。種火が残ってるからね、雨に期待ですね」
連日続く不安…今回の山火事では“飛び火”によるとみられる建物への被害は、今治市内で住宅5棟 倉庫10棟など21棟確認されています。
高宮之郎さん:
「何でこの1軒だけ燃えたんじゃろうかと不思議なけどね。今回は普通の火災と違って飛び火、どこが燃えるか分からんかったからしょうがないですけどね」
桜井地区に住む高宮さんです。おととい昼前、近くの山が燃えはじめたため避難したあと、夜自宅に戻ってみると、すぐ隣にある姉の家が焼け落ちていました。
高宮さん:
「こっちが私のところの自宅でね、 これは全部姉のところの家。道具がこれ全滅ですよ」
高宮さんの自宅への被害はほとんどありませんでしたが、隣接する糸工場では壁や道具の一部に被害が出ました。
妻・邦子さん:
「姉のところが焼けてほんとに跡形もないショックも大きかったですし、長沢の山が燃えよる時なんかは、遥か遠くの火事じゃと思ってたんですよ」
高宮之郎さん:
「まさかこっちまでくるとは夢にも思ってなかったけどね」
今治市郷桜井。今回の山火事で、自宅が全焼した住人の女性はけさ。
自宅を被災した女性:
「机とかがあったんで、その下にもぐったんかなっていう想像でしかないんですけど。どこを探していいか分からんの ですけど、やみくもに探すしかないので、もうどんな姿であろうと見つけてあげたいです」
一緒に暮らしていたネコを探していました。3匹のネコと暮らしていたという女性。自宅で火災が発生した時は仕事中だったといいます。
女性:
「車のナビのテレビを見た時に、風景がうちに似てたんで、気になって急いで帰ってきたん ですけど、帰ってきた時には燃えた後だったんで。元々が長沢の方だったんで、離れてるんで、道路もはさんでるんで。まさかって思うじゃないですか」
1匹は逃げ出していたもののやけどを負い、もう1匹は焼け跡から見つかりました。