旧日本軍の戦闘機「紫電改」 展示施設の移設に向け「補修や補強が必要」との調査結果
愛媛県愛南町に現存する旧日本軍の戦闘機「紫電改」の新たな展示施設への移設に向けた機体の調査結果が公表されました。
愛南町で展示されている「紫電改」は、1979年7月に久良湾から引き揚げられました。
機体を管理する県では、耐震基準を満たした新しい展示施設への移設を決め、紫電改を開発した新明和工業に委託して、機体がクレーンでの吊り上げに必要な強度を保っているかなどの調査を進めていました。
その結果、過去に補修されていない胴体の後ろ部分やコクピットの周辺などに損傷や腐食が確認されたということです。そのため、移設に耐えうる最低限の補修や補強。機体への負荷を最小限にする移設方法が必要としています。
補修や補強作業は今年度中に始まり、新たな展示館は、現在の施設に隣接する形で来年度に完成予定です。