今治の山火事3日目 火の勢い収まらず延焼続く…山のふもとの建物にも火が
火災現場はJR今治駅から南東およそ10キロの場所にある、西条市との境。きのうの夕方時点では、赤で囲んだエリアで燃えていましたが、その後西側に燃え広がり、これまでに少なくとも214ヘクタールが焼けています。
消失面積は平成以降、県内で過去最大となっています。
きのう夜にも…スマートフォンから、避難指示エリアの拡大を知らせる音が鳴り響きました。
緑ヶ丘の住民:
「かなり炎が見えました。もう足が震えていました今も。前(2008年)笠松山がものすごく燃えたんですよ4,5日。その時も怖かったが今度はもっと近いですから」
新居浜市から来た孫は…
孫:「これ水とパンと避難所で足りんかったらいかんと思って」
祖母:「ありがとう」
孫:「足りんかったら言ってよ買ってくるけん」
孫:「地図で見る感じだと山の頂上まで(火が)行ったらすぐそこみたいなところにあるので避難してくれとるのは すごくうれしい」
祖母:「大丈夫やから」
孫:「それでも心配なけん。最悪家とか燃えてしまってしょうがないところあるんやけど、人が亡くならんというところが 一番だと思いますのでそれだけを祈っています」
そして迎えた、3日目の朝。
三宅記者:
「依然として広い範囲で山から白い煙が上がっているのが確認できます」
激しく燃え黒く焼け焦げた山。住宅のすぐ近くでは白い煙も上がり続けるなど、火の勢いは変わらぬまま…
避難指示地区にある今治市の朝倉小学校。体育館が避難所として使われ、けさ7時の時点で41人が避難。きょう行われるはずだった終業式は、中止となりました。
きのう卒業式だった久田楓雅さん(小6):
「卒業式の日に山火事が起きたら悲しいし、不安で春休みに友達とかと遊ぶ予定があったが山火事のせいで遊べなくなった」
保護者 久田貴志さん:
「早くおさまってほしいというのが一番ですね。あとはみんなが頑張ってくれよんで感謝」
今治市は午後5時40分に避難指示エリアを拡大。現在、西条市とあわせて3765世帯7342人に避難指示が出ています。