コメの品薄や高騰続きで…スーパーや高校生の食卓にも影響【愛媛】
相撲の強豪校、愛媛県宇和島東高校の津島分校です。来年度での閉校が決まっている津島分校。昨年度からは、宇和島水産高校と合同で、稽古を続けています。
現在4人が親元を離れ、下宿や寮での生活を送っている相撲部員。
松田文子さん:
「我が子といっしょです。自分の子どもも県外に出したので、寂しい思いをしてないかなとか、おいしい物食べてるかなとか、みんな親御さん一緒だと思うので、そういう気持ちで作っています」
毎週水曜と金曜の食事は、自宅で相撲部員を受け入れている松田さん夫婦が調理します。
大西 功剣さん 兵庫出身(宇和島水産高2年):
Q.お腹空いた?
「はい、お腹空きました」
増田蒼星さん 大阪出身(宇和島水産高1年):
「腹減ったっす」
部員たち:
「いただきます」
1回の食事で炊くコメは12合。5キロ、およそ33合入りの袋だと、2日もたない計算です。
大西さん:
「白米も、甘くて最高です」
体が資本の相撲部員。しっかり食べるのも、稽古のうちです。しかし…
津島分校相撲部 池田比呂己先生:
「下宿代が決まっているので、その食費がかさんで下宿代が足りなくなってしまいます」
これまで寮で使うコメを、知り合いの農家やOBなどからの寄付でまかなってきた津島分校相撲部。5キロ当たりの平均価格が4000円を超える状況が続く中、下宿代からコメの購入費用を捻出する余裕はないといいます。
津島分校相撲部 池田比呂己先生:
「今ここにある分が、最後の米になっています。支援していただく分も減っているので困っています」
顧問の池田先生。いまはコメの提供先を探して奔走の日々です。
「何とか、子どもたちのご飯をまかなえるように、調達をしたいと考えています」
1か月に迫った総体予選に向け、日々厳しい稽古に臨んでいる相撲部員。
増田さん:
「もし米農家さんの方とかでお米が余っていて、もらえればありがたいです。もらった分、僕たちは一生懸命食べて練習して、インターハイなどに出て結果で恩返しするので、もし、米農家さんなどから寄付いただけるとありがたいです。お願いします」