吉野川で小学1年生が意識不明の重体 水の事故で年間700人が犠牲に…川に潜む“見えない危険”とは
きのう徳島県の吉野川で起こった、水難事故。救助された四国中央市に住む男の子の意識は、いまも戻っていないということです。
河川財団が警察庁のデータを基に作成したグラフでは、場所ごとに見た水難事故による死者数は、河川が48.2%と多く、次いで湖沼地、海などとなっています。
気温が上がり、川辺で遊ぶ機会が増えてくるこの時期、命を守るために注意すべきポイントは。
西条警察署の藤岡信行地域課長です。
西条警察署 藤岡信行地域課長:
Q.川の危険なところは?
「川における水難事故は毎年のように発生しておりますので、川に対する危険性を正しく理解する必要があります」
西条市を流れる加茂川では、去年、当時小学5年だった女の子がおぼれて死亡したほか、過去には園児、そして高校生が犠牲となる水難事故が起こっています。
西条警察署 藤岡信行地域課長:
「水面は穏やかそうに見えても、川の石は滑りやすく水の流れは複雑です。急に深みにはまる場所もあります」
ほかにも、水流による水圧が想像以上に強いことや、水温が低く足がつりやすいなど、目に見えない危険が潜んでいるといいます。
年間700人前後が亡くなっている水の事故に遭わないために…
西条警察署 藤岡信行地域課長:
「保護者が同伴している場合でも、深みや流れが強い場所「危険」と書いている場所には近づかないこと、水に入る際はライフジャケットを着用すること、体調が悪いときや飲酒しているときには水に入らないことなどをお願いしたいと思います」