スナックで無銭飲食 詐欺罪に問われ無罪判決の男性 検察が控訴断念
松山市内のスナックで無銭飲食をしたとして詐欺の罪に問われた男性が先週、無罪判決を受けた裁判で、検察はきょう控訴を断念しました。
この事件は去年5月、住所不定・無職の50代の男性が松山市二番町のスナックで2万5000円の代金が支払えず、無銭飲食をしたとして詐欺の罪に問われていたものです。
今月21日に開かれた判決公判で松山地裁の渡辺一昭裁判官はトラブルを起こす前に飲食をした4店舗では支払いをしており、スナック入店時にも5000円あまりの所持金があったとして、「代金を支払う意志がなかったとみるのは無理がある」などと指摘。
詐欺行為は認められないと結論付け、検察の懲役3年10か月の求刑に対し、無罪判決を言い渡していました。
これに対し、松山地方検察庁はきょう控訴を断念しました。
なおこの人物は、無罪判決の翌日の今月22日に松山市内の飲食店で無銭飲食した疑いで現行犯逮捕されています。
※11月30日 記事の一部を修正しました。