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「動物福祉」でどう変わる?動物たちがストレスフリーに過ごすために…動物園・畜産業の取り組みとは

2023年10月31日 19:23

管理しているのは、長岡慶さん26歳。

長岡さん:
「耕作放棄地を利用して放牧しています」

西予市三瓶町出身の長岡さん、京都で大学時代を過ごしそのまま関西で就職もしましたが「情熱を注げる仕事に就きたい」と、祖父の代から続く養豚の仕事を継ぎました。放牧を始めたのは1年半前だと言います。

長岡さん:
「1年目はずっと養豚場で働いてて父の見習いをしてたんですけど、その中で何か豚がストレスを感じているなっていう時が多々あって、もっと健康的にのびのびと育った豚を自分は食べたいし、 皆さんに届けたいって思ったので放牧しようと思いました」

青木アナ:
「のびのびと過ごしてる感じしますよね、豚さんたち」
長岡さん:
「自然のままありのままだと思います。養豚場の中では結構薬を使うこと。注射を使ったり、 抗生物質を使うことが当たり前だったんですけど、放牧してからはもうほぼ使ってないですね」

豚が健康に過ごせるだけでなく、鼻で土を耕したり糞尿をしたりすることにより、荒れて固まった耕作放棄地が豊かな土地になる。豚にも土地にもメリットがあるといいます。

現在、市内10か所の放牧地をローテーションで活用し30頭ほどの豚を放牧している長岡さん。

きっかけは“動物福祉”でしたが…

長岡さん:
「若者たちが帰ってきてくれたらいいなと思ってます。農業をする時って割とハードルが高いというか、農地を準備してみたいな工程があると思うんですけど、そういうところで私たちが『こういう土地があるから使ってみない?』っていう提案もできるかなと思って」

豚が耕すことで耕作放棄地を復活させ、農業をしたい若者が定着する。のびのびと過ごす豚たちが地域活性化の大きな可能性を秘めています。

長岡さん:
「癒しをくれつつ、農地も耕しつつで、私たちの食も豊かにしてくれる最大のパートナーだと思ってます」

動物たちの幸せな姿を第一に 進化を続ける動物園

再び、とべ動物園。

マントヒヒなどサルたちが暮らす獣舎を、4年後を目標に完全リニューアルするプロジェクトが進行中です。

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