土佐や龍馬にゆかりのある人たちのこれまで公開されることの少なかった文芸作品を展示する企画展が、高知市で開かれています。

高知県立坂本龍馬記念館は約2200点の資料を収蔵していますが、これまで絵画や和歌などの文芸作品を紹介する機会は少なく、企画展ではその中から38点を展示しています。

なかでも明治維新後に海外で油彩画を学び近代洋画の先駆者となった土佐藩出身の洋画家・国沢新九郎の坂本龍馬像は、全国に10点ほどしか残っていない貴重な作品の1つです。

また幕末の志士・武市瑞山が描いた絵画や山内容堂、吉村虎太郎が詠んだ和歌も展示され、それぞれが文芸面でも秀でた才能を発揮していたことがわかります。

このほか龍馬の子孫で農民画家の坂本直行が描いた絵も展示する企画展は、10月14日まで開かれています。