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警察官を名乗りLINEのビデオ通話で指示 高知市で詐欺相次ぐ【高知】

2025年2月27日 18:44
警察官を名乗りLINEのビデオ通話で指示 高知市で詐欺相次ぐ【高知】
警察を名乗り、LINEのビデオ通話を使った同じ手口による詐欺が2月に2件相次ぎ、高知市の30代男性と20代女性が合わせて約360万円をだまし取られました。

高知県警によりますと2月17日、高知市の会社員の30代男性の携帯に「あなた名義で携帯電話が不正契約されている」などと電話があり、男性は身に覚えがないことを伝えると、福岡県警を名乗る男が電話口に出て指定のLINEアカウントを登録するよう指示されました。

男性が登録すると、ビデオ通話で警察官の制服を着た男が現れ「マネーロンダリングの容疑がかかっている。口座にある預金を調査する必要がある」と言われ、その後、男性は指示されるままにインターネットバンキングで現金230万円を送金しだまし取られたということです。

2月26日には高知市に住む20代女性の携帯に、警視庁捜査二課や兵庫県警を名乗る男から「ある事件で、あなた名義のキャッシュカードが使われた」などと電話がありました。

その後、LINEアカウントへの登録に誘導され、ビデオ通話で警察官の制服を着た捜査二課長を名乗る男が現れ、警察手帳を見せられ信用させられたということです。その後、女性は言われるがまま伝えられた口座に4回に渡り、合わせて現金約134万円を振り込みだまし取られました。

県警はこの2件の詐欺は同じグループの犯行とみて捜査を進めています。

県内では今年に入り特殊詐欺の被害が急増していて、26日までに去年の同じ時期に比べ15件多い16件発生し、被害総額は約9144万円となっています。

県警は「LINEのビデオ通話を使った捜査はない。不審と思ったら誰かに相談し冷静な対応をしてほしい」と注意を呼びかけています。
最終更新日:2025年2月27日 18:44
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