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室戸市の秋の味覚・マコモダケとキクラゲをご紹介【高知】

2024年9月27日 18:59
室戸市の秋の味覚・マコモダケとキクラゲをご紹介【高知】
厳しい残暑が続いていますが、秋の食材は順に旬を迎えています。
高知室戸市で様々な食材を生産する男性を訪ね、秋の味覚を探してきました。

訪ねたのは東洋町にある施設。
ここで室戸市佐喜浜の西河誠司さん(63)が生産しているのは、キクラゲです。

一般的には夏場が旬というキクラゲですが、西河さんのキクラゲは仕込みの時期をずらして今が最盛期。作り方に他とは違う工夫があります。
それは、海洋深層水を上手に使っているのです。おがくずに混ぜて菌床をつくるほか、海洋深層水を混ぜた水を与えて育てています。

15年前から海洋深層水を使ってシイタケを育てている西河さん。その経験は3年前から育て始めたキクラゲにも生かされ、食感のよい室戸ならではのキクラゲに育っています。

室内は21℃から22℃、湿度70%から80%に保たれシイタケの菌床5000個と、キクラゲの菌床500個を管理。順調に育っていますが、今年ならではの苦労もあるようです。

電気料金が平年の1.5倍ほどかかったということです。

別の場所でもこれから旬を迎える食材を育てているということで移動することに。

ところで西河さん、本業は資源ごみの回収業者。室戸市佐喜浜のリサイクルセンターで集めた資源ごみを分別しています。自転車のタイヤを外すのもお手の物。さすがこの道34年のベテランの手さばきです。

本業でも副業でもやると決めたらどんなことにも熱中する性格の西河さん。手広く様々な食材を生産し、時には地元の観光案内もし、高知龍馬マラソンは10回すべて完走しているパワフルな地域の有名人です。

そんな西河さんに次に案内された場所で栽培されていたのは、イネ科の一種・マコモダケ。中華料理ではよく用いられ、短い期間しかとれない珍しい食材ですが、休耕田を利用して栽培できるメリットがあり15年ほど前から育てています。

9月末から10月いっぱいの1か月ほどしか収穫できない短い旬ですが、こちらでは毎年6アールの敷地で10トンほどを収穫しています。根元の方から鎌で刈りとる作業。難しくはなさそうなので少しだけ収穫のお手伝い!ところが、足をとられ上手く動けないので受け取るだけにしました。高温と水不足の影響で、今年は収穫量が減りそうだということです。

農薬を使わずに大切に育てたマコモダケ。10月に本格的に収穫しキラメッセ室戸などで販売します。ちなみに同じ場所でサトウキビも作っていて、こちらは12月に収穫する予定です。

実はそば打ち名人の顔も持つ西河さん。自慢の食材を使って豪華な定食を用意してくださいました。

マコモダケやキクラゲはもちろんお米や蕎麦も西河さんが育てたものです。それではまずマコモダケの天ぷらから。
主に茎の部分を食べるマコモダケですが、西河さんは葉を乾燥させて蕎麦に練りこんだりお茶にしたりするそうです。
キクラゲもぷりぷりの食感で、室戸の実りの秋を存分に堪能させていただきました。

西河さんの食材は室戸の学校給食で地元の子ども達に食べてもらうことが多いということです。

あくまで副業と言いながら今年新しくヒラタケの栽培にも挑戦するなど、バイタリティーに富む西河さん。次々に旬を迎える野菜で室戸の秋を届けます。
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