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とさでん交通の経営改善に向け 12億円を県と高知市など4市町が合同で支援【高知】

2025年5月16日 18:38
とさでん交通の経営改善に向け 12億円を県と高知市など4市町が合同で支援【高知】
とさでん交通の経営改善に向けて高知県と高知市などは5月16日、コロナ禍で増大したとさでん交通の債務あわせて12億円を合同で支援することを申し合わせました。

県庁で中央地域の公共交通の維持に向けた初めての首長会議が開かれ、濵田知事ととさでん交通の路線がある高知市など4つの市と町の首長が出席しました。

とさでん交通は2014年に県や高知市などが出資し、慢性的な赤字を抱えていた旧・土佐電気鉄道と旧・高知県交通を統合する形で発足。当時38億円あった債務は、2019年度に25億円まで減りましたがコロナ禍で再び38億円まで増大しました。

16日の会議では、今後10年間の経営改善プランが示され、県と高知市など4つの市と町は、とさでん交通に総額12億円の経営支援をすることで一致しました。

このうち8億円を県が負担し、高知市などが4億円を負担。コロナ禍で借り入れていた融資の返済にあてるほか、電車やバス路線の維持・再編に向けた費用にあてることにしています。

16日に県が示した経営改善プランでは、とさでん交通がもともとコロナ融資の返済にあてる予定だった資金で貸切・高速バスを新規購入し、収益力を強化。2034年度までに年間の営業利益2億円を目指すことにしています。
最終更新日:2025年5月16日 18:38
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