みなさんは古着を買いますか？

（街の人）
「買います。普通には売ってない系のデザインの服とかが意外とお安くなってるので」

（街の人）
「結構、買います。誰かが着て出来たダメージとかが、おしゃれに見えるので」

（街の人）
「買わないです。身に着けるものは、やはり、新しいのがいいかなと思って」

（街の人）
「いや、買ったことないですね。そういうのに、ちょっと抵抗があるかもしれない」


『誰かが着た服なんでしょ？』と、まだまだ抵抗感がある人がいる一方で、若者を中心に『よく買います』といった声も多く聞かれ、おしゃれやコスパなどの面から、古着がかなり身近なものになっているようです。実際、ファッションリユース市場において、古着を含むアパレル関連の市場規模は右肩上がりで、今後も、拡大することが期待されているのです。そこには、古着に対する意識の変化だけでなく、これまでの古着の常識を覆す、進化した古着店の登場が相次いでいることもあるようです。

「every.ライフ」は、今、古着の世界が熱い！？進化を遂げる古着販売の最前線を調査します。

まず、やってきたのは、静岡市葵区に2024年9月末にオープンした「Beeクローゼット」。元々、信用金庫だった建物を活用していて、入口のATMは今も稼働中。そして、その奥の窓口があった場所が店舗となっていて、古着がズラリと並びます。

「Beeクローゼット」は、現在、県内に7店舗を展開し、2025年も新たな出店を予定するなど急拡大中の古着店。その人気の秘密は、どんどん値段が下がっていく販売システムにあります。

（Beeクローゼット横内店 スタッフ　望月 清貴さん）
「ビークローゼットの古着は、最高1000円一番安くて50円になります。毎週水曜日に値段が下がるシステムとなっておりまして、6段階の料金設定となっております」

この店の商品は、まず、1000円で店舗に並んだ商品は、売れなかった場合には次の水曜日に700円に値下げされます。さらに売れ残ると、翌週には500円、翌々週は300円と、毎週値下げされ、最終的には50円になることもあるのです。

（Beeクローゼット横内店 スタッフ　望月 清貴さん）
「こちらのパーカーなんですけど、今週は700円。来週は500円になります。こちらのコート、500円。通常で購入されると結構お高い商品になると思いますけど」

この女性用のセーターは、なんと100円。来週まで売れ残れば、これが50円になるんです。古着とは思えないような状態のものまで、ここまで安くできるのには、この店ならではの買取りシステムにも秘密があります。

（Beeクローゼット横内店 スタッフ　望月 清貴さん）
「こういったゴミ袋、45リットルのゴミ袋ですね。下着だったり靴下などはちょっとNGなんですけども、1袋で300円で買取りを行っております」

買取りや仕入れたものは、別の施設で、細かな染み抜きなど、きれいにクリーニングされ、丁寧に毛玉取りやアイロン掛けをして、検査に合格したものだけが店舗に並ぶのです。

（Beeクローゼット横内店 スタッフ　望月 清貴さん）
「長期、保管されている服なども、匂いなど付いている服もありますし、シワが多い服ももちろんございますので、きれいな状態で店内に陳列するように心がけております。当店は無人販売店ですので、ゆっくりとお一人で来られる方もいらっしゃいますし、友人やご家族の方と来られて楽しく服を選んでいただいております」

（来店客）
「全然、使える商品ばかりなので、いつも見てて楽しいです。シーズン終わったりしたもの、子どもの服とか要らないものは、また出したりして、ワンシーズン着れる服が50円で買えるのはすごく助かってます」

さらに、もう1店。2025年12月末に、静岡市清水区にオープンした「眠らない古着屋 CAF」。明るい店内が特徴で扱う古着の種類にもこだわりが。

（眠らない古着屋 CAF 大坪店 スタッフ　平野 節子さん）
「こちらはですね、子供服とレディースの古着を扱っているお店になります。元々、子ども服を扱う古着屋さんというのは少ないという風に聞きまして、それでは、お店をやろうということで始めました。子ども服を買い物に来るママさんたちが、私たちのお洋服も無いかしらということで、ママと子どもさんの洋服を扱うことになりました」

子ども服は、すぐにサイズが合わなくなてしまうので、古着需要が高いそうです。ここでは、11のサイズ区分に分かれていて、すべてのサイズがそろうように品ぞろえされています。服もサイズ別、色別に並べられていて、この服は1枚500円。このパーカーはなんと300円と、とてもお買い得。

（眠らない古着屋 CAF 大坪店 スタッフ　平野 節子さん）
「この時期ですと、卒業だったり、入学シーズンちょうどなりますので、1回しか着ないものを、こちらで、お得にお買い求めになるママさんたちも、とても多いです。若いママたちに『サロペット』と言うんですけど、とても人気がありまして、いろいろな素材で、いろいろな色味もご用意してあります。ちなみに、この緑の『サロペット』は500円と、とてもお買い得になっております」

子ども服は300円から、レディースは500円からと、手頃な値段設定も魅力的。

（来店客）
「だいたい、1週間に1回来るか来ないかくらいで来ます。買いました。黒のロングコートです。新品のタグが付いていたので、1000円の半額だったのでとても安い」

（来店客）
「3回目くらいです。明るくて見やすい。子ども服も、色別とかサイズ別とかになっていて見やすいので、きれいでいいもの見つければラッキーって感じです」

この店の商品の多くは、新品の商品で売れ残ったものや返品されてしまったものを全国の業者から仕入れていて、未使用の商品も多く、県内にはないブランドの服も入ってくるそうです。さらに…。

（眠らない古着屋 CAF 大坪店 スタッフ　平野 節子さん）
「このお店はですね、まず、24時間無人のお店になっております。品数も豊富で、品質にはとても自信があります。子育て中のママを応援するお店になっております」

24時間無人販売なので、レジも、キャッシュレスのセルフレジと、現金による会計ボックスがあります。

これまでの常識を覆す進化する古着店。みなさんも、一度、のぞいてみてはいかがですか。