【見守り犬】児童の登校を見守り続け12年…老犬の活動を描いた絵本が完成し小学校に寄贈(静岡・牧之原市)
静岡・牧之原市で12年間にわたって小学生の安全を見守り続けた「見守り犬ジェード」の活動を描いた絵本が完成し、市内の小学校に寄贈されるこになりました。
牧之原市役所を訪れたのは、5月23日に15歳になるラブラドール・レトリバーの「ジェード」と飼い主の永田菊寿さん、そして、絵本の制作の関わったメンバーらです。
(校長)
「おはよう」
「ジェード」は、地元の小学校の校門で、これまで12年間にわたって、子どもたちの登校を見守ってきた「見守り犬」。しかし、高齢になったということもあり、3月に”見守り隊長”を引退したのです。
永田さんは、これまでの「ジェード」の活躍を、多くの人に知ってもらいたいと絵本を自費出版し、約1年半かけ完成させ、市内の小学校へ寄贈することにしました。
絵本には「ジェード」の半生や児童たちとの交流が描かれています。
(絵本「見守り犬ジェード」より)
『月曜日はちょっといやだけど、ジェーちゃんがいるから学校にきたよ!』『おはよう!ちょっとなでさせてね』
『ジェードはあっという間に子どもたちの人気者になってしまった』
『少しゆううつな月曜日の朝も、ジェードを見つけた子どもたちは、たちまち笑顔になる』
(「ジェード」の飼い主 永田 菊寿さん)
「ジェードの活動を見て、子どもが学校に行きたいないと思える社会ができるといい」「子どもにとって大事なのは、やはり優しさ。人に対する優しさがある子、これから大事だと思う」
永田さんは、この絵本を通じて「見守り犬」のことを多くの方に知ってもらい、こうした活動が広がるきっかけになればと話していました。