【人気】物価高騰続く中で注目の“工場直売”こだわりのパン…多くの人に愛される秘密に迫る(静岡)
物価高騰が続く中、少しでも安くいいものを買いたいと人気を集めているのが工場直売。
これまでも様々な工場直売を紹介してきましたが…今回は「パン」の工場直売に注目。
静岡県内には大規模なパン工場がいくつもあり、その中には、工場直売の店を併設し、お得な値段で販売しているところがあるのです。そこには、地元や子どもたちへの熱い思いが…。
(客)
「安くて お手頃で 美味しくてついつい たくさん買っちゃうような感じです」
さらに、あるシステムで毎日、お得度がアップ!?
「エブリィライフ」は、パンの工場直売を大調査。多くの人に愛される人気の秘密に迫ります。
まずは、焼津市にある「梅原製パン」の工場に併設されている直売所「ちいさなぱんやさん」。創業から80年近い歴史があり、焼津市内の幼稚園や保育園から小学校、中学校、高校まで給食用にパンを製造していて、焼津の子どもたちにはとてもなじみのあるパンです。そんな、懐かしさもあるパンを直売所で買うことができます。
(客)
「何個買った?1、2、3、4…20個ぐらい買ったのかな?」「すごく安くて、子どもたちもおいしいおいしいっていって、きょう来たいっていって、また来させていただいた」
(地元中学生)
「地元(焼津)です」
(取材ディレクター)
[ウメパンは知っている?]
(地元中学生)
「知っています。学校の給食で出たりしているから」
(取材ディレクター)
「きょうはいくつ買ったの?」
(地元中学生)
「きょうは5個買いました」「おいしいですね、また来ようってなります」
実は、この直売所、かなり長い歴史があるそうで…。
(梅原製パン 代表取締役 梅原 達仁さん)
「学校給食は62年前(1963年)からやらせてもらっている」「直売所を作ったのも62年(前)になります」
学校給食など、子どもたち向けのパンということで、大切にしていることがあるそうで…。
(梅原製パン 代表取締役 梅原 達仁さん)
「小さなお子さんが、小銭を握りしめて買いに来てくれたりすることが多かった…安心・安全なものを提供するということがモットー」「ある程度のもの(材料)は、できる限りのものは国内産を使うような形をとっている」
そんな梅原製パン」の売れ筋No.1が、「チーズフレンチ」。甘さとチーズの塩味が楽しめる大人気のパン。
そして、これは給食パンの中で人気No.1の「スタミナパン」。渦巻き模様が特徴的なデニッシュのような食感。
その他にも、定番の「あんぱん」や「メロンパン」から「総菜パン」まで、40~50種類のラインナップがそろっています。さらに、これらの商品は規格外など訳アリ品ではなく、工場で焼き立ての正規品。それにも関わらず、200円以下のものがほとんどで、子どもたちや学生にも、とてもやさしい値段となっています。
(客)
「いろいろな食パン食べているけど、すごくやわらかくて、本当に食べやすく、甘みもあっておいしかったです」
(取材ディレクター)
「いちごパン好きなの?」
(客)
「うん(よく買うんだ)」
「手ごろでついついたくさん買ちゃうような感じです。安くてお手ごろでおいしくて」
そんな地域に愛される「梅原製パン」ですが、今、ある計画があるそうで…。
(梅原製パン 代表取締役 梅原 達仁さん)
「新作ではないのですが、コーヒーフレンチというものが30年以上前にずっと続けていたのですが、それが無くなったというのがあって、懐かしい…アレをやってほしいという声が出て、1日限定だが復活しようかな… というのがある」
小麦粉を中心に原料の価格高騰で、この安さを維持するのは大変だといいますが…。
(梅原製パン 代表取締役 梅原 達仁さん)
「難しいんだと思うけど、頑張ってはいきたい…。できる限り、それに抗って、皆さんにお買い求めやすい価格での商売はしていきたいと思っています」
続いては、磐田市にある「パンの郷」。200年近い歴史がある和菓子店「鶴田屋本舗」が西部地区を中心に展開するベーカリーです。
その磐田市にある工場には直売所が併設されていて、さらに、その看板には“アウトレット”の文字が。
店内をのぞいてみると、「お買い得」と書かれたポップが並び、値段もかなり安いようです。
(取材ディレクター)
「きょうはどちらから?」
(客)
「浜松」
(取材ディレクター)
「よく来るのですか?」
(客)
「よく来ます」「SNSか何かを見ていたのかな? 一番初めは」「値段もとても良くて(安く)おいしくてファンになりました」
(取材ディレクター)
「ここのパンおいしいですか?」
(客)
「おいしいです」
(取材ディレクター)
「こちらのお店よく来られる?」
(客)
「毎日来ています」「すごくお安く買えるので、すごく重宝しています」「パンをまとめて買う時があるのですごく助かっている」
(客)
「おいしいと思います。甘過ぎず調度いい感じが私はしている」
(取材ディレクター)
「お値段はいかが?」
(客)
「当日焼きが2割引き買えたり、前日焼きとかとなれば、さらにお安くなっているのは、お得だと思っている」
お客さんからも大好評の工場直売ですが、始めたきっかけは「もったいない」だったといいます。
(鶴田屋本舗 パンの郷 栗田 乃梨子さん)
「パンというのは焼き立てが勝負なので、焼いた日に残ると全部捨ててしまったり、そういった感じで、かなり捨てていた…それではもったいないということで、お客様も承知で価格を安くして、それで販売できれば…という思いでアウトレット店を始めた」
さらに注目なのは、値段に関してかなりユニークなシステムがあるそうで…。
(鶴田屋本舗 パンの郷 栗田 乃梨子さん)
「例えば… こちらに"ぶどうの森"というパンがあるのですけど、こちらのパン定価は290円…で、このパンが1日売れ残った場合、シールで色分けして、青シール… これだと値段が180円と安くなるで、さらに消費期限当日になった場合、全部100円で販売しています」
そんな、この店の人気No.1商品は…?
(鶴田屋本舗 パンの郷 栗田 乃梨子さん)
「メロンアップというパンになりますね… こちらです。この辺りメロンの産地ですから、地元の農家からメロンを仕入れさせてもらって、それを生地とクリームに入れて仕上げております」
そんな、こだわりパンが工場直売ということで、焼き立ての正規品でも最初から2割引きで販売。消費期限が当日になれば、他の商品と同じようにこれも100円に。その他にも、お買い得な商品が盛りだくさん。きょうはどんな商品がいくらになっているのかワクワクしながら楽しむことができます。
さらにパンを購入した人には、いれたてコーヒーの無料サービスまで。
(鶴田屋本舗 パンの郷 栗田 乃梨子さん)
「おいしい物をお客さんに届けようと作っているのが、1日売っただけで捨ててしまうのは本当にもったいない」「例えば消費期限当時う100円になっても、おいしく召し上がっていただけますので、みなさんも、ぜひぜひご来店ください」
物価高騰が続く中、お得なパンとワクワク感を求めて、パンの工場直売に足を運んでみてはいかがですか?