【注目】コメ価格高騰で主食の代用も!?“専門店”しのぐ人気のパン「インストアベーカリー」の魅力に迫る(静岡)
コメの異常な価格高騰が続く中、12日発表された、スーパーで販売される最新のコメ価格は18週間ぶりに、2025年初めての値下がりとなりましたが…それでも5kgあたりわずか19円。
なかなか安くならないコメの価格に、ごはんをあきらめ、主食をパンに代えるという声も聞こえてくる中…いま、注目されているパンが。
(客)
「安くていいんじゃないですか。普通のパン屋さんだと結構高いから」
(客)
「目新しいと、つい買っちゃう」
(客)
「パン屋さんに行く手間が省けるので、子ども連れには、とてもありがたいですね」
それが、スーパーなどの店内で、焼きたてパンを提供する「インストアベーカリー」
安くて、おいしくて、手軽に買えるとこの「インストアベーカリー」が、専門店をしのぐ人気となっているのです。
地元に密着したローカルスーパーの手作り格安パン。安いだけでなく最新の石窯オーブンで焼く絶品ピザも大人気。
(スーパー担当者)
「一つ一つ手作りで、おいしさは落とさずに頑張って作っております」
「インストアベーカリー」は、ドラッグストアにも。
バリエーション豊かなパンがどれも大人気ですが、実はドラッグストアならではの“あの人”が監修!?
(ドラッグストア担当者)
「弊社の『杏林堂ナチュール』には(管理栄養士が)在籍しておりますので、商品を監修しています」
「エブリーライフ」は、愛情たっぷり、こだわり満載、今注目のインストアベーカリーその人気の秘密に迫ります。
「パンを購入する場所は?」というアンケートに、「スーパーマーケット内のベーカリー」と答えた人が、「パンの専門店」を上回るなど、いま大注目の「インストアベーカリー」。
その人気の秘密を探るべく、焼津市を中心に静岡県内に15店舗を展開する、地域密着型の人気店「スーパー田子重」へ。
「田子重ベーカリー」と名付けられた「インストアベーカリー」は13年前に初登場し、現在では12店舗に拡大。
早速パン売り場を見てみると、デニッシュ生地の「ツインクル」が、このサイズで108円。人気の「コロネ」も141円。さらに、「コーンマヨネーズ」や「あらびきウインナー」なども162円と、お手頃商品がずらり。
「田子重ベーカリー」のこだわりを聞いてみると。
(田子重ベーカリーグループマネジャー 海瀬 楓さん)
「一つ一つ手作りでやっています。田子重に行かないと買えない味、笑顔になれる味を届けたいな、というふうに思っております」
物価高騰が続く中、材料についてもメーカーとの価格交渉を積極的に行い、手作りにこだわって値段を抑える努力を続けているといいます。
(田子重ベーカリー スタッフ)
「いらっしゃいませ!いかがですか?」
数ある「田子重ベーカリー」のパンの中で人気商品は?
(田子重ベーカリーリーダー 長谷川 美紗子さん)
「人気商品はピザとバーガーになります。かなりお安いお値段と、ボリュームのある商品が多いですので」
例えばこの「ヒレカツバーガー」は162円。さらに、大きな魚のフライが丸々1個、そこにチェダーチーズとオリジナルのタルタルソースが入った「フィレオフィッシュバーガー」は、このボリュームで264円とお得です。さらに地元愛の詰まったオリジナルピザも。
(田子重ベーカリーグループマネジャー 海瀬 楓さん)
「こちら『焼津のなまり節』を使用したピザが、おすすめとなっております。焼津の特産品をうたった商品を、ベーカリーの商品で何かできないかと考えたところ、このピザを開発しました」
マスカルポーネとクリームチーズを生地に塗り、そこに焼津の「なまり節」がたっぷりと。さらに、スーパーでは珍しい本格的な電気石窯オーブンで焼き上げ、わずか1分ほどで完成です。
(田子重ベーカリーグループマネジャー 海瀬 楓さん)
「タジオの皆さん、『焼津なまり節ピザ』食べてみてください」
(スタジオ試食)
(おおたわ史絵さん)
「なまり節いいですね…ツナとはまた違って」
(津川祥吾アンカー)
「チーズにもあいます」
このピザは、通常、「下川原店」限定ですが、18日(日)までは特別に「田子重ベーカリー全店」で販売するそうです。この機会に試してみてはいかかがですか?
続いて向かったのはドラッグストアの「杏林堂」。
現在、静岡県内に102店舗を展開していて、医薬品や化粧品、生活雑貨はもちろん食料品も充実しています。
「杏林堂」の「インストアベーカリー」は、手作りパン工房の「ナチュール」で、21店舗にあります。今やドラッグストアの中でも、こだわりの焼きたてパンが楽しめるのです。
人気はフランスパン生地の「塩パン」140円、「発酵バターメロンパン」も140円と格安。また、毎月、様々な企画を展開していて、5月は「北海道フェア」を開催中。北海道の食材をふんだんに使ったオリジナルのパンを味わうことができます。
実は、ナチュールのパンには、“ドラッグストア”ならではの驚きの特徴があります。それは…?
(杏林堂インストアベーカリー事業 杉澤 拓也さん)
「杏林堂ナチュールには管理栄養士が在籍していますので、商品を監修して、お客様にご提案させていただいております」
管理栄養士とは、国家資格で栄養面の指導や管理を行う専門職。これがベーカリー担当の管理栄養士、杉本光希さん。専門知識を生かし、栄養面から、パンの監修や商品開発にも携わっていて、店頭では、アレルギーなどの相談にも対応してくれます。そんな杉本さんおすすめのパンは?
(杏林堂インストアベーカリー事業 管理栄養士 杉本 光希さん)
「こちらの『米粉パン』になります。米粉を使用しているので食パンよりももっちりとしていてさらに米の甘みも感じられるようなパンになっております。小麦をあまりとりたくない人だったりとか、そういった人におすすめしたい商品になります」
また、これは大人気の「カレーパン」。「ナチュール」10周年を記念した自信作とのこと。
(杏林堂インストアベーカリー事業 杉澤 拓也さん)
「静岡県産の『美味鳥』を使っていまして、さらに『カレーパン』に合う米油を相性抜群なので、そちらで揚げさせていただいております」
(杏林堂インストアベーカリー事業 管理栄養士 杉本 光希さん)
「米油にはビタミンEというものが含まれておりまして、ビタミンEには抗酸化作用というものがあります。この抗酸化作用によって油が酸化しにくくなるので、揚げ物特有の嫌な香りがしにくくなっているので、出来立てだけではなく、時間がたってもおいしいというのが特徴になります」
さらに「杏林堂ナチュール」には、不動の一番人気商品が。
(杏林堂インストアベーカリー事業 杉澤 拓也さん)
「何と11年連続で売り上げナンバーワンということで、名前にもナンバーワンという名前を入れさせていただいております」
香ばしいクルミがたくさん入ったパン。これでなんと108円。
(杏林堂インストアベーカリー事業 管理栄養士 杉本 光希さん)
「クルミには、ビタミンEだったりポリフェノールだったり、たくさんの栄養素が含まれているので、この商品一つで大変満足してもらえる商品になっているかと思います」
(杏林堂インストアベーカリー事業 杉澤 拓也さん)
「この『ナンバーワンくるみパン』、スタジオの皆さん、ぜひ食べてみてください」
(スタジオ試食)
(おおたわ史絵さん)
「…クルミがいっぱい入って…ほのかに甘い…」
手軽に買えるのに、こだわりの出来立てパンがいただける「インストアベーカリー」。みなさんも試してみてはいかがですか?