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難航するトンネル工事 札幌延伸延期…まちづくりへの影響は?JR北海道にも打撃 北海道新幹線

2025年3月22日 8:24

(鉄道・運輸機構 後志建設事務所 上松苑工事長)「羊蹄山のこの付近の地質がかなり地下水位が高くて、かつ軟弱な山の中に安山岩のような岩塊がある。そういった地質になっていてかなり難しい山。開業の遅れに関しては、北海道新幹線を期待していただいた方には大変申し訳なく思っています。より1日でも早い貫通ができるように安全第一でいいものをつくれるように頑張っていきたい」

複数のトンネルで工事が遅れていますが、技術的な難しさはどんなところにあるのでしょうか。

(北大大学院工学研究院・有識者会議メンバー 岸邦宏教授)「現場のみなさんは相当大変な対応をしていると思うが、もともと2030年度に間に合わせるために、この工法でいこうとやってきていたのが、やはり自然相手で想定を超えてしまった。やってみなければわからないところがトンネルの難しさだと言われている」

(宮永キャスター)「また新たに巨大な岩が見つかった場合などは(開業が)さらに遅れる可能性もある?」

(北大大学院工学研究院・有識者会議メンバー 岸邦宏教授)「2038年度という見通しも、ある程度の岩塊は想定されているが、それを超える岩塊がまた出てきたら、さらに開業が延びると(報告書に)まとめられている」

有識者会議では札幌ー倶知安間の「部分開業」についても議論されました。

難しいのでしょうか?

(北大大学院工学研究院・有識者会議メンバー 岸邦宏教授)「新函館北斗から札幌までという1つのシステムで新幹線ができるところが、今度は札幌と倶知安の間ですべてのシステムをとなると、例えば車両基地の新たな設計変更や、電力の設備も変えなければいけないなど、そのあたりを分析すると実はそんなに短縮ができるわけではなく、逆に全体の開業にさらに影響を与えると議論してきた。なので実際には(部分開業は)厳しい」

開業延期で計画変更も まちづくりへの影響は?

新幹線開業を見据えて札幌駅周辺の再開発などが進められていますが、開業の延期でまちづくりにはどんな影響があるのでしょうか。

(山岡記者)「JR札幌駅の東側では、北海道新幹線駅の札幌延伸に向けた工事が着々と続けられています」

2030年度末の札幌開業を見据えて進められてきた新幹線の工事。

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